南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
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私たちの目指した2大政党制

2013-08-19 13:33:06 | ユニオン
昨日は名古屋市で「連合東海ブロック会長会議」がありました。
それぞれの地方連合が参院選で味わった苦しみの様々を報告したのち、これからのあり方についてフリー討論しました。
このことは本部で開催される中央執行委員会で提言するようになります。

政治活動についての議論も盛んに行われましたが、それ以上に労働運動の弱体化についての議論が印象的でした。
民主党が崩壊していった理由の一つに、政権を獲ったことで立ち位置に迷いが生じた点があると思います。
労働者側にいるはずの政党が、政権維持のために経営者側にすり寄っていった一面があります。
同様のことが労働組合にも言えるような気がします。
あまりに経営のことに配慮しすぎて、労働者側の立ち位置を失ってはいないでしょうか。
あの「連合評価委員会」が指摘したとおりの結果がいま生まれています。

それに比べて自民党はまったくぶれません。
早々に労働時間の規制緩和策を打ち出してきました。
あの「ホワイトカラー・エグゼンプション」はあまりの不評で成立を断念させましたが、今度は「プロフェッショナル労働制」と名付けて再挑戦をしてきました。
簡単にいうと課長級から勤務を柔軟にしようということですが、またまた労働者層の分断を狙っています。
「地域限定社員制度」もそうですが、なぜそうまでして無秩序な国にしたいのでしょうか。
それは労働者層が団結することを恐れるからです。
それが権力者の権力者たる所以です。

もし民主党が政権を獲ったときに労働者を分断させている法律を一気に壊していたらどうなったでしょうか。
自民党はあきらかに経営者側の政党で、民主党はあきらかに労働者側の政党であり続けたはずです。
それこそ私たちの目指した2大政党制だったはずです。

民主党にも大いなる反省を求めますが、同時に我々の労働運動も大いなる反省をすべきであると、とみなで思いを共有しました。