南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

誰もが書かなかった日本の戦争

2011-08-21 17:28:10 | 読書
誰もが書かなかった日本の戦争
クリエーター情報なし
ポプラ社


著者の田原総一朗氏がヨコ帯に書いてあった「この本を書くために私はジャーナリストになった!」に釣られて買った一冊です。
鎖国状態を解き、近代化をめざした日本がたどった歴史を、実にわかりやすく書いてありました。
それもそのはず、二度と戦争を起こすことのないようにとの強い思いを込めて、次代を担う子ども世代に向けて書かれているからです。
しかし大人が読んでも充分に価値ある一冊です。

江戸末期、黒船外交に脅されて、諸外国と結ばされた屈辱的な不平等条約。
外国人の治外法権を認め、日本には輸入品に関税をかける権利さえありませんでした。
この不平等条約を改正し、外国と対等の関係を結ぶことが、明治時代の大目標でした。
日清戦争で勝った日本は変わり始めました。
そして日露戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と歴史の歯車は悪い方向へ回っていきます。

なぜ戦争を止めることはできなかったのか、何人ものリーダーの考え方を時系列で示しながら、その真相を田原流に説いていきます。
歴史を知ることは大切です。
これからの日本がどんなふうになるのかも、過去を知ることで見えてくるかもしれません。

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