南町の独り言

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民主党政権 失敗の検証

2013-10-11 17:30:39 | 読書
民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社


2009年9月に国民の期待を集めて誕生した民主党政権は、12年12月の総選挙での惨敗により幕を閉じました。
この一冊は、ジャーナリスト船橋洋一氏を中心としたシンクタンクの手によりまとめられたものですが、日本政治の今後についても示唆ある提言をしています。
なるほどと思えるところをさみだれ的にとりあげて、本文から引用してみました。

「…次々と党内に敵が生まれる。ある者は党内反主流となり、別の者は党外に出ていき、敵味方で争ううちに自壊作用が進んだ」
「私もまた多くの日本人と同じように、政権交代に期待しすぎた一人だったに違いない。私は民主党党員ではないし、何が何でも民主党と思ったことは一度もない。
しかし、2009年の総選挙では、自民党にキツいお灸を据えなければ、と思っていた。既得権益にどっぷりつかった自民党政権では身を切る改革はできない。このままでは日本の経済も財政も破たんする。自民党はそれを放置し、ツケを将来世代に回している」
「民主党政権はどこで間違ったのか。それは、誰の、どういう責任によるものなのか。そこから何を教訓として導き出すべきか」

そして「マニフェスト」「政治主導」「経済と財政」「外交・安保」「子ども手当」「政権・党運営」「選挙戦略」とそれぞれの検証を通して、最後にこうまとめてありました。

「民主党は改革政党として出直す以外、将来はない。
なぜなら、日本の政治はこれまで以上に改革を必要とするからである。
そして、民主党は、政権担当能力をもつ政党に生まれ変わらなければならない。
これから国民は、選挙の際に政党を選ぶにあたって、政策だけでなく、政権担当能力の有無をも重要な判断材料とするようになるに違いない。
民主党は教訓を学び、政権担当能力を磨くべきである。
そのことが、国民に政党政治と政党デモクラシーへの関心と期待を抱かせる契機ともなる」


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