南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

怖いマネー記事

2011-11-18 16:15:45 | 経済
気になったふたつの新聞記事を紹介します。

ひとつめは17日日経夕刊記事です。
大見出しは「ヘッジファンド投資 欧米年金拡大」。
欧米先進国の年金基金がヘッジファンドへの投資を拡大しているという内容です。
レバレッジを効かして悪さをしたり、株や通貨の空売りなどで悪名名高いファンド会社への投資は高リスク高リターンです。
虎の子の年金資産を、ここで運用することが正しいことだとは到底思えません。
しかし現実に世界のヘッジファンドの運用残高を調べてみますと、かつての主要顧客だった富裕な個人投資家は減少しており、逆に機関投資家の資金が2002年の20%から53%まで上昇しています。
投資会社は運用成績を上げるために、手段を選ばず攻めたててきます。
どこが攻められるのかは分かりませんが、自らの将来(年金)資金で自らの首を絞める結果にならなければいいがと思います…マネーゲームの再燃が心配です。

ふたつめの記事は、18日の静岡新聞です。
大見出しは「危機、スペイン波及も 国債利回り7%目前」。
ギリシャやアイルランドは国債利回りが7%を超えた後に、IMFやEUによる財政支援を受ける状況に追い込まれました。
ユーロ圏第3位のイタリアでも財政危機により、ベルルスコーニ首相が退陣して新内閣が発足しましたが、いまだ混乱は収まっていません。
そのイタリアに続きユーロ圏第4位のスペインにまで財政危機が波及し始めており、両国の国債利回りが7%目前にまで迫っています。
イタリアやスペインの国債は世界中の銀行や機関投資家たちが保有しており、もしこれがデフォルトすれば世界経済は大混乱に陥ります。

どちらの新聞記事もきわどい現状の姿を報道しています。
我が国の政治家たちよ、政局を争っている場合ではないですよ。

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