南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

元気と自信を取り戻そう

2012-07-30 15:46:04 | Weblog
全労済県本部第3回代表者会議にて次のようなご挨拶をいたしました。

『…「今、再び、協同組合の原点に帰れ!」国連が定めた“国際協同組合年”の切なる訴えです。
日本もそうですが、世界中に居場所を見失った人たちがあふれかえっているからです。
東西冷戦がソ連の崩壊によって終結したのは1991年でした。
今思えば、ここから資本主義の暴走が始まりました。
行き過ぎた資本主義は、新自由主義経済・市場万能主義経済とも呼ばれました。
すべては市場の求めるままに、弱肉強食、自己責任の社会、利益になることならどこへでも乗り込みます。
多くの規制緩和が為され、安全や福祉や公共の場も競争にさらされることとなりました。

4月に起こった関越自動車道の高速ツアーバスの悲惨な事故がその結末です。
その後の調査でなんと9割を超える会社で法令違反が見つかっています。
これは行き過ぎた資本主義のほんの一例です。
我が日本も大変な状況にあります。
35%を超える非正規労働者、206万人の生活保護受給者…

虐げられた人たちはどこへ居場所を求めればいいのでしょうか?
まさに産業革命直後に誕生した“協同組合”の復活です。
ひとつの資料を紹介します。
静岡の労済労組と労金労組の学習資料の中にあった「新潟大火の教訓」です。
共済制度をスタートさせた5ヶ月後に新潟で大火事が起こります。
共済会計残高では加入者への給付は賄えません。
ここで挫折したらせっかく灯した共済の火は消えてしまいます。
時のリーダーたちは重大な決断をします。
1、被災者には完全給付を行うこと
2、その財源として労金から融資を受けること
3、返済計画として県内労働組合へ共済全員加入運動を展開すること
そして現在の隆盛があります。

こういった学習も全県下で進めて行きたいと思います。
私たちの手で、もう一度組み立てていきましょう。
“助け合い”とは何か。
“支え合い”とは何か。
どうぞ一緒になって頑張りましょう』

時間の都合で紹介できませんでしたが、その資料の最後に当事者の言葉がありました。
「それにしても組織の力とは偉大だと思う。
資本家が財力に頼り、企業が資本金によって力を誇示するが、我々の組織は無限の財宝である。
一人の力は貧しく弱いかもしれない。
しかし結集し団結すれば無限の力を発揮することを知った。
その力をくみ上げるもくみ上げないも指導者と日常活動にかかっていることを教えられた」

やればできるんです、やれるという強い気持ちを持ちましょう。
元気だして行きましょう。自信を持ってやりましょう。

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