南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

13億人を取り込む戦略

2010-05-17 22:05:45 | Weblog
13億人というスケールは想像を絶します。
お粥と饅頭で2元(30円)の屋台の食事を食べる人も、1貫20元(300円)の鮨を食べる人も同じ中国人です。
13億人のうち今回訪問した浙江省には5200万人が、杭州市には700万人が住んでいます(静岡県は377万人)。
13億のうち豊かな人々が1割いたとして1億3千万人、日本人の人口と同じです。
浙江省は中国でも豊かな地域で大学進学率も80%を超えているそうですから、1割以上の豊かな人々が住んでいそうですね。
1割でも520万人、静岡県の人口をはるかに超えるマーケットです。
この富裕層が何を求めているのか、その求めているものをタイムリーに提供できればもの凄いビジネスチャンスです。

杭州市の郊外にある湿地公園を視察しましたが、自然景観を守るために政府管理されていました。

緑一杯のこの公園に大勢の若者が訪れていました。
西湖も同様ですが、緑あふれたこの都市(杭州市)こそ、中国人が住んでみたい街NO1ということです。
しかし日本と違って透き通るような大気や、あざやかな青空の風景は見ることができません。
彼らが豊かになればなるほど、求めていく自然や環境は中国本土から遠ざかっていきます。

静岡空港から上海までは2時間半、上海から杭州市まで10月開通する高速列車を使えば38分です。
13億人のニーズを上手く掴むことで、富士の国「静岡県」には観光面でもビッグチャンスがあります。
直嶋経済産業相が講演で「成長戦略特区」をぶち上げました。
藤本祐司参院議員は「観光振興計画」のプロフェッショナルです。
なんとかして東アジアをターゲットとした「富士の国 観光成長戦略特区」を実現させてもらいたいものです。
今日の労働局との意見交換でも、雇用創出基金を使って中国語ガイドを養成するような仕掛けをお願いしたところです。

乱世の時代です。
変に悟ったような常識人よりも、簡単には“割り切らない”野蛮人の時代です。
“謙譲の美徳”などと自慢していると、あの中国では生きていけないことがよくわかりました。
施設への入場でも、トイレの順番待ちでも、コンビニのレジでも・・・・・。
東アジアで勝負するということは、したたかに乱世の時代を生き抜いた猛者たちに学ぶということでしょうね。

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