『みなさんは「災害ボランティア」である前に、「被災者」です』
その言葉にハッとしたほど、無知・無関心だった私。
福祉基金協会からの案内で知った「災害ボランティアコーディネーター養成講座」を軽い気持で受講してみた。
先週の土曜とこの土日を使い3日間コースの慌ただしい講座であったが、内容はぎっしりと詰め込まれており大変勉強になったとともに、新たなテーマをいただいたような気がする。
まず初日はあらためて「被災すること」について考えさせられた。
過去の阪神・淡路大震災や四川大地震などの記録を見せられるが、写真には残されていない失われた多くの生命。
東海大地震が発生したときには、これらの比ではない被害が想定されている。
静岡市などはほぼ東西南北を遮断されて、最低1週間は陸の孤島と化すだろう。
そんな時、大切なことは何か。
1995年阪神淡路大震災が発生、震災から3ヶ月間で延べ120万人のボランティアが被災者たちに救助の手を差し伸べてくれた。
ボランティア元年と言われる所以だ。
しかしもっとも大きな力は“ご近所さん”パワーであったといわれる。
今回の養成講座ではもちろん「ボランティアセンターの立ち上げ」や「被災者とボランティアとの架け橋」や、その他様々なワークショップによる学習を行なった。
研修が進むほどに、全国から集まってきたボランティアの人たちの力をいかに活かすかよりも、日頃からの“地域力”をいかに強固なものにしていくかが大切なことであると考え始めた。
それは地域のみんなと繋がることの大切さを知ることだ。
この考え方は連合静岡が目標としている“地域に根ざした顔の見える労働運動”と一緒である。
東海大地震が発生し、外からの応援が来るまで生き延びるためにはどうすればいいか。
日常からどれだけ横のつながりを強固にしているかにかかってくるだろう。
強固なネットワーク力は、やれることの幅が広がることに通ずる。
この講座にもさまざまな団体・組織・個人の参加者がいた。
みんな真剣に参加し、熱心に討議に加わっていた。
それぞれのステージで小さくてもいいから新しい挑戦が起こるかもしれない。
私自身もおぼろげながら何かが見えてきたような気がする。
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