南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

良寛さんの言葉

2011-12-04 17:34:35 | Weblog
お葬式のときと同じように富士山がくっきりときれいに見えました。
今日は、1月に亡くなった先輩の法事です。
あまりの突然の別れで一時は動揺しましたが、そんな気持ちを察してか坊さんが上手い説法をしてくれました。

『…良寛さんがこう言っています。

“災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には、死ぬがよく候。
是はこれ災難をのがるる妙法にて候”

今日は防災の日です。
災害が起こったときの対応を準備することはできますが、自然災害を止めることはできません。
人間はいつかは死ぬ運命にありますので、20代には20代の死が、30代には30代の、そして60代には60代の死があるのみです。
誰も死から逃れることはできません。
ただただあるがままを受け入れるだけです。
大切なことは、それまでに何をすべきか…です』

奥さんが一冊の画集を見せてくれました。
彼が熱中していた版画作品の和綴じ本です。
彼がこれまで彫り上げた版木をもとにして、プロの手で刷り上げてもらったこの世で1冊だけの画集です。
彼は手ぶらであの世とやらへ旅立ちましたが、こうして生きた証を残していきました。

ありがとうございました。

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