南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

没落からの逆転

2010-07-04 17:20:25 | 読書
没落からの逆転―グローバル時代の差別化戦略
榊原 英資
中央公論新社


日本の社会や政治・経済に対して大きな危機感を抱き、本格的な制度改革なしには日本経済全体がどうにもならなくなってしまうからと、榊原英資氏が「政権交代」というタイトルで本を書いたのは2008年でした。
この「没落からの逆転」はしからばどんな日本をつくりあげるべきかを独特の日本論で語り、前著「政権交代」を補完しています。
読み進みながらその日本論のバックボーンに川勝理論が色濃く表れていることを知りました。
川勝さんと同様にこれからの日本のあり方を考えるときには、まず日本の歴史を勉強してくれと訴えます。
本の副題は「グローバル時代の差別化戦略」ですが、グローバル化する世界は否定していませんが、ただそこに単純に迎合することではないだろうといいます。

歴史を振り返ると唯一、日本を「普通の国」にしようとした時期が明治維新から第2次世界大戦までであり、それは惨めな敗戦によって終止符を打たれているといい、今また明治の失敗を繰り返すべきではないとします。
現在は植民地化のぎりぎりのところにあった明治維新の時とも違いますから、日本のリーダーたちはもう少し、歴史観と大局観を持って世界の中の日本のあり方を考えてほしいとまとめています。

テンポよくまとめられており、読みやすい本でした。お勧めします。
それに比べて午前中の各社テレビ番組を見てガッカリしました。
せっかく各党党首が勢ぞろいしたのですから、足の引っ張り合いではなく建設的な討論ができないものですかねぇ。
そんな後味の悪さを青葉イベント広場で行なわれた街頭演説が打ち消してくれました。
これまできた応援弁士の中で今日の馬渕衆院議員の話が一番分かりやすく思えたことが救いです。

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