南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

行動あるのみ

2012-05-12 13:38:53 | ユニオン
連合発足時から連合運動に関わってきましたが、今の私の信条はとにかく「連合評価委員会最終報告」です。
縁あって連合静岡事務局長に就任するについて、なにを寄る辺とすべきか、迷った挙句行き着いた私自身の到着点でもあります。

1989年11月、民間連合と官公労組が大同団結を果たして、800万連合が誕生しました。
運動方針には高らかに「1000万連合」をめざすことが謳われました。
しかしそれ以降の組織拡大は思うように進まず、労働運動の危機が叫ばれ始めました。
当時「日本の労働組合と労使関係は死の淵に立っている」と書かれた一橋大学の都留教授の本にショックを覚えたことを今でも覚えています。
危機感を強めた連合は、2002年に弁護士の中坊公平氏を座長とする「連合評価委員会」を立ち上げました。
約2年間の活動報告書が「連合評価委員会 最終報告」です。

しかしその後も組合員の数は減り続け、2007年には連合結成以来最低の664万人まで落ち込んでしまいました。
直近の組合員数は675万人(2012年)ですから、若干の持ち直しは見られますが、発足当時の800万人には程遠い状況です。

こうしたなかで連合はまた新たに「1000万連合実現プラン」を策定しました。
懸念されるのは「連合評価委員会」と同様に、“仏つくって魂入れず”になることです。
方針書をつくることが目的ではないことは誰でも分かりますが、肝心なのは誰がいつやるかです。

今日は、沼津地区連絡会と静岡地区連絡会で「対話集会」が行われます。
私たちの活動には新しい方針書はありません。
ひたすら2003年に提起された「連合評価委員会 最終報告」で提起されたことを愚直に推進するのみです。
ひょっとしたら“蟷螂の斧”かもしれませんが、それでもやらないよりはましでしょう…。