志太榛原地協の定期大会が開催された。
貴重な休日を使っての大会にもかかわらず会場一杯の参加者。
今日は、定期大会&推薦議員報告会・意見交換会&懇親会の3部作だ。
多少大目の時間をいただいたので“地域に根ざした顔の見える労働運動”に至るまでの、社会状況の変化を時系列的に話す。
『“地域に根ざした顔の見える労働運動”とは何か?
その本質を知ってもらうために現在をどう捉えるか、これからどうしたいかを共有したい。
映画「ALWAYS 3丁目の夕日」が大ヒットして続編も評判がいい。
同世代の人間として共感を覚える映画だ。
貧しかったけれども夢があり、お互いに助け合って生きてきた団塊世代の原風景でありスタート地点でもある。
あそこから2度のオイルショックを乗り越えて世界第1位・2位を争う経済大国にまで押し上げてきた。
89年には日経平均株価が3万9千円のピークを迎える。
土地も株も上がり続けて、主婦までもが投資に走って誰もが大儲けをした。
いつまでも続くと錯覚した瞬間、一転して株価も土地も大暴落。
「バブル崩壊」の始まりであり、その後の不況は「平成不況」と呼ばれる深刻なものとなる。
91年から03年までの4年間で失われた国内資産はなんと1400兆円にも上った。
閉塞状況の中で「自民党をぶっ壊す」と威勢良く飛び出したのが小泉首相。
アメリカ型新自由主義を標榜する竹中平蔵氏を起用し、自由競争と市場原理主義に基づく経済政策を導入する。
大胆な規制緩和や労働法の改正により日本社会は様変わりしていく。
そして「負け組」の絶望感が日本を引き裂く、という強烈なフレーズの「希望格差社会」がベストセラーになるような時代になってしまった。
この「格差社会」という言葉が後の参議院選挙で民主党勝利に繋がっていく。
さてこれから私たちはどうするか、ということである。
私たちは学者でもなければ評論家でもない。
労働運動という社会運動をすすめる活動家である。
その活動方針が“地域に根ざした顔の見える労働運動”である。
・・・・・・』
肝心の“地域に根ざした顔の見える労働運動”について話す時間が少なくなってしまったが、具体的には地協のみなさんの議論と行動に委ねたい。
○本議長よろしくお願いいたします。