プレイバックシーン
2019年11月
2019年冬季スケジュールにて
エアバスA350XWB の運航が際立つ関空です
2019年11月現在で、前回アップ8月と比較してみると
★2019年冬季スケジュールから新規投入の2社
中国国際航空
中国南方航空
連日飛来です
★機材変更で再度投入の
ベトナム航空が
ハノイ・ホーチミン 両路線ともA350XWBに変更だけど時折787-9も飛来する。
★一方では、マレーシア航空がA330-300と併用、タイ国際航空は777-300へと戻しているが
中・長距離路線でのA350XWB がボーイング社を圧倒している感じ。
今日11月7日は8エアライン、9路線がA350XWB だ。マレーシアが運用時は10路線となる。
⚫︎下記は8月26日アップ運航状況で上記の様に変動している。
エアバス A350 シリーズについて
関空
エアバスA350XWB 乗入れエアラインは
(1)A350-900
ルフトハンザドイツ航空
フィンエアー
アシアナ航空
マレーシア航空➡︎★11月A333と併用している
キャセイパシフィック航空
チャイナエアライン
タイ国際航空★以前から777へ変更。時折飛来。
★
(2)A350-1000
キャセイパシフィック航空
番外. 日本初 習熟運航 関空へ
JAL JA01XJ A350-900
★ライバル機諸元
787諸元
A350XWB 諸元
●四方山話 その2
エアバス A350XWB について
787と777の両方に対抗する
エアバス A350XWB
787大ヒットを見たライバルのエアバスは、すぐに対抗するA350計画を発表した。但し、当初案は、A330のエンジンやシステムを787と同レベルに置き換えた程度のもので航空会社の関心は得られなかった。エアバスはそれでも十分に787に対抗できる自信があったのだろうが、航空会社はもっとインパクトのある新型旅客機を求めていた。そこでエアバスは胴体を太くするなど全面的に設計しなおしたA350XWBを発表し、ようやく航空機会社からの発注を得て計画をスタートすることができた。
技術的には、A350XWB は
787とほぼ同等である。787と同じように軽量強固なCFRPを多用し、787と同等の低燃費・低騒音エンジンを装備する。もちろん21世紀にふさわしい電子機器を備えるなど、見事に787の「いいとこ取り」をしている。
但し、計画のスタートが遅かったために、そのままでは787に勝てない。そこでA350XWBは787よりも胴体を太くした。(それが「 XWB= エクストラ・ワイド・ボディ」という名前の由来である)。
これにより同じ座席配置ならば787よりゆとりができるし、無理をすれば787より1列多くの配列を配置できる。ハイグレードなサービスを追求する航空会社にも、LCCの様な格安航空会社にも、787より柔軟に対応できるというアピールである。
またスタートが遅かったために、エアバスは787の教訓をうまく反映できるという強みもあった。新技術を駆使した787は、あまりにも先鋭的であったがゆえに多くの技術的問題に直面した。
エアバスはそれを自らの教訓として研究し、A350XWB の開発をスムーズに進めることができたのである。-
さらに言えば、787が売れすぎたために発注から引き渡しまでの時間が長くかかってしまうという問題も抱えていた。従って後から発注する航空会社 にとっては、787とA350XWBのどちらを選んでも受領までの時間的な差はほとんどない。こうなるとスタート開発時の不利はほとんど解消されているといっても良い。
ちなみに、A350XWBには 胴体の長さに応じて3つのモデルが計画され、最も小さなモデルは787対抗し最も大きなモデルは777に対抗する。つまりエアバスは、A350XWB という1機で787と777の両方を相手にしようした思惑である。(A350-800 は計画中止)
当然
ボーイングも787 ファミリー 3タイプで競合している。
✳️ ETOPS-370の取得
2014年10月に欧州航空安全機関がエアバスA350-900型機に対してETOPS-300及びETOPS-370の認定を与えた。これによってA350-900型機は太平洋と大西洋を含む世界中のほぼすべての主要空港間に、無着陸飛行ルートを設定して直行定期便を運航する事が可能となった。この認定取得により、A350を発注した各国航空会社は、東南アジアから米国、オセアニアから米国といった中央太平洋上を飛行する史上最長となる定期国際路線設定が可能となった。
これらETOPSのさらなる高度認定に対応する航続距離延長型として、9700海里(1万7964km)の航続距離を誇る超長距離機「A350-ULR」が追加設定された。このタイプは航続距離は双発機として最高記録となる予定で、パキスタン国際航空やエミレーツ航空などB777-200LR型機を運航している航空会社の超長距離線用機材として新規発注が期待されている。2015年に発表されたULRタイプのローンチカスタマーはA380と同様にシンガポール航空であり、シンガポール航空としてはA340-500型機の置き換え機材となり、シンガポール/チャンギ国際空港からアメリカ合衆国/ロサンゼルス国際空港や中南米地域への直行便設定も可能となる。
また、パリ=シドニー間の直行便設定も可能である。エアバスは、2016年5月2日にA350-900型機が米連邦航空局(FAA)からも180分超(最大300分)のETOPS認可を取得したと発表した。
✳️ 機種別受注、引渡数
2019年8月現在
A350-900 A350-1000 合計
発注数 733 180 913
引渡数 273 37 300
2016年1月現在、フィンエアー・カタール航空・ベトナム航空などが、A350による定期国際線運航を既に開始している。
アジア地域でA350型機の確定発注を行った航空会社は、確定発注機数63機(ULR型を含んだオプション契約による購入権20機分)を誇るシンガポール航空や、ベトナム空軍が政府専用機としても使用しているベトナム航空、チャイナエアライン、スリランカ航空、フィリピン航空、日本航空などとなっている。
2016年には南米大陸のA350発注会社にも新造機のデリバリーが始まり、ブラジルのTAMブラジル航空が大西洋横断の欧州-南米間渡洋路線に初めて使用した。
2016年10月14日に、エアバスで通算10,000機目の納入機となるA350-900(機体記号:9V-SMF)をシンガポール航空に引き渡した。