どうなる エアアジアX・・・
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXW)
関空着陸
関
世界で最もLCCが根付いた地域は東南アジアだ
とりわけマレーシアを本拠とし1993年に創業したエアアジアはLCCの中で最大手で その後、
マレーシアを拠点とする親会社のみならず、各国にグループ会社を配置する戦略を取る。(国内線
現在では5カ国にグループ会社を展開し、その中には日本も含まれる(日本現法は先般会社清算済)
更に、エアアジアXという中・長距離路線に特化したLCCキャリアの展開は最大の特徴的なことで
距離の壁を超えたエアアジアXの長距離路線LCCの成功モデル、このスタイルがスクート・ジェット
スター・ノックスクート (会社清算済)等や日本航空のLCC ZIPなど中長距離LCCの先駆けとなった。
エアアジアXが初の太平洋を飛ぶLCCとして、関空➡︎ハワイ路線も開設し人気を博していたという
しかし
コロナ禍が航空業界を襲う
エアアジアXの国際線中長距離特化LCCはダメージが一番きつい
航空機メーカーも当然だが・・・・
2020年12月23日 sky-budgetニュース
エアアジアXの債務再編計画で
エアバスは約5,200億円の契約が解消になる可能性
A330neoの生産率にも影響か
新型コロナウイルスの影響により窮地に追い込まれている
エアアジアXの債務再編計画の影響により
エアバスは約5,200億円の契約が解消になる可能性があると考えている模様です。
エアバスのアジア太平洋地区長のAnand Stanley 氏は、
「エアバスが相当な損失に苦しむ可能性が高い」としており、
既にエアアジアX向けの7機が製造に着手していることを明らかにしているほか、
ワイドボディ機の受注残として71機があるとしています。
A330neoは、エアアジアグループが最大の顧客であることから、
今後エアバスの生産率にも影響が及ぶ見込みとなり、
現在の月産2機から、減産体制となる可能性が高まっています。
またA321XLRを30機導入する計画にも影響が及ぶことは必至となっており、
エアバスは合計100機以上のキャンセルを受ける可能性が高く、
多大な影響を受ける見込みです。
現在エアアジアXは、
債権者に対し債権放棄を求め、
事業継続のために新株発行や新株予約権の割り当てで
最大5億リンギ(約130億円)を調達するとしていますが、
複数の債権者が不満を持っているとされています。
しかしながら同社は、倒産を回避することが双方にメリットがあるとの立場を示しています。
いずれにせよ債権者としては、
同社の経営危機により多大な損害を避けることができない状況となっています
そもそもリース料未払いが発生していた
そもそもリース料未払いが発生していた
2020年11月24日
イギリスの裁判所がエアアジアXに対して
未払いのリース料を支払うよう命令
エアアジアXがリース会社に対して航空機リース料が未払いとなったことから、
今年8月にリース会社は同社を提訴していましたが、
イギリスの裁判所は同社に対し未払いのリース料の支払い命令を下しました。
BOCアビエーションへは、
4機の機材に関連して約2,340万ドルの未払いリース料と75,000ポンド(99,900ドル)
の請求費用を支払うように命じ、ILFCへは2機の機材に関連して660万ポンドを支払うよう命じています。
なお対象機材は、
BOCアビエーション分がエアアジアXが所有する3機のA330-300と
タイエアアジアXが所有する1機とみられ、
ILFC分がタイエアアジアXが保有する2機のA330-300型機とみられています。
なおこれらの機材はエアアジアXの完全子会社のAAXLeasing Twoからリースされています。
エアアジアX側は、今回の支払い命令を受けてキャッシュフローは発生するが、
エアアジアX側は、今回の支払い命令を受けてキャッシュフローは発生するが、
運用上の影響はないとしています。
また同グループは来年初旬からの運航再開を目指すとしていますが、
計画が具体化しておらず、
同時期の運航再開については懐疑的な意見があるのが現状となります。
その後 開き直りのコメント
2020年10月18日
エアアジアX副会長
『我々はお金を使い果たした』再開には127億円が必要に
経営状況が急速に悪化しているエアアジアXのLim Kian Onn 副会長は、
マレーシアのスター新聞の取材に応じ現況を説明しました。
同副会長は、『我々はお金を使い果たした』とコメントし、
現時点では総負債額は20億リンギット(約508億円)となり、
運航再開には5億リンギット(約127億円)が必要になる事を明らかにしました。
また先日発表した再建計画が実行された場合は、
2021年第1四半期の運航再開を目指すとしています。
同社が示した再建計画では、
計画の一環として
635億リンギット(約1兆6,170億円)の無担保債務を
債権者に債権放棄を求めるなどして2億リンギット(約50億円)まで圧縮し90%の減資を行なうとしており、
エアバスに対しては発注機材の違約金無しのキャンセルを求めている可能性が報道されています。
またグループ会社の既にパンデミック以前から運航を停止している
インドネシアエアアジアXは会社清算の手続きを進め、
タイエアアジアXは再建計画に含まれないとしています。
そのほか、断続的に噂に上がるマレーシア航空との統合については、
仮にそうしても良い結果は得られないとし、否定的な立場を示しています。
現状ナローボディ機でも座席を埋めるのが難しい状況で、
ワイドボディ機しか保有しない同社は今後も不利となることが予想されるほか、
あらゆる債権者との協議は難航することも予想され問題は山積みです。
予てから大幅な利益を上げておらず、
長距離LCCのビジネスモデルが難しいと指摘されているのは周知の通りで、
ウイルス問題が長引き政府機関や株主などの支援が無い場合は、
同社が事業存続について決断を迫られるタイミングが来ることが予想されます。
関空飛来機材の一部
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXD)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXU)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXH)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXT)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXV)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXA)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXF)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XXP)
エアアジア・エックス Airbus A330-300 (9M-XAA)