福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

大型機旅客機はどこまで作れるのでしょうか? そこには空港のキャパシティの問題がある❗️

2023-07-03 09:00:00 | 2018年関西国際空港の情景
プレイバックシーン



関空へ飛来した

エアバス・ボーイング両社の

最大の旅客機 A380.  B747-8

これ以上の大型化はどうなのか??下記にて


●エアバス社は
A380 
★シンガポール航空 特別運行

★アシアナ航空 新規導入時慣らし運航で飛来

★タイ国際航空 デイリー運航

●ボーイング社は
747-8
★大韓航空 旅客機


747−8
ルフトハンザ航空 旅客機


旅客機の飛来は大韓航空とルフトハンザ航空


以下 cargo 747-8
★大韓航空 

★キャセイパシフィック

★シルクウエイ

★アトラス航空

現実、旅客機でこれ以上の大きな旅客機は現在ではない。
そこには物理的な制約がある。

空港のスポットの広さはボーイング747が基準になっている
世界最大の旅客機は、エアバスA380だ。ただし、注釈がつく。離陸できる最大重量や乗せることのできる乗客数は最大なのだが、胴体の長さだけ見ればもっと長い旅客機もあるのだ。A380の全長72.7mに対して、エアバスのA340-600は、75.4mもあるし、ボーイング747-8も76.3mある。
せっかくなら胴体をもう少し長くすれば名実共に世界最大になれたはずだが、エアバスはそう考えなかった。むしろ、出来るだけ小さく作ろうとした。もっと大きなサイズの旅客機を作ることは可能だったはずだが、あまり大きくなると乗り入れることのできる空港が少なくなってしまうからだ。
世界の空港のほとんどは、ボーイング747を念頭に作られている。スポットのスペースだけでなく、誘導路と誘導路の間隔、誘導路とスポットの間隔なども747を前提に決められた。747は1969年に初飛行して以来、約30年もの間、世界最大の旅客機であり続けたから、空港を作る時も747を基本に誘導路やスポットのサイズを決めておけば問題にならなかった。
しかし、それよりも大きな旅客機を作ろうとすると、スポットに入れなかったり、隣の誘導路の旅客機と翼を ぶつけてしまったりという危険がある。そこでエアバスは世界の空港関係者と協議を重ね、全長・全幅共に80mまでならだ主な空港で対応できるという結論に達した。A380の寸法はそうして決められたし、これから他のメーカーが超大型旅客機を作るとしても、この数字が一つの目安になるだろう。

★主な大型旅客機の全幅と全長
●エアバスA380. 全幅 79.8m 全長 72.2m
●エアバスA340-600 全幅 63.5m 全長 75.4m
●ボーイング747-8 全幅 68.5m 全長 76.3m

ただし80m以内でも、通行できる誘導路や利用できるスポットには制約がある。A380は日本では成田空港や関空、中部には就航実績があり、羽田空港にも試験的に飛来したことがあるが、パイロットは事前にその空港のどこを通れるかを確認しなければならないし、航空管制官もそうした制約をを考慮しなくてはならない。また重量の大きな旅客機が飛ぶと後方に強い乱気流が発生するため、飛行中には後続機と間隔を広く空けなくてはならないという制約もある。その為、交通量の多い羽田空港では、原則としてA380を受け入れていない。
ちなみに完成こそしなかったものの、過去には現在のいかなる旅客機よりも胴体の長い旅客機が計画されていた。それはアメリカ政府の肝いりで開発されていた超音速機ボーイング2707だ。予定された全長は約93mで、A380より20mも長く、しかもエアバスが限界の大きさとして考えた80mも大幅に超過している。結果的には開発が中止されてしまったが、JALを含むいくつもの航空会社が発注していたので、日本の空を飛んでいた可能性もあった。しかし普通のスポットに入っても胴体が突き出して他の旅客機の通行の邪魔になっていたから、もし本当に就航することになっていたならば空港側で専用スポットを用意する必要があっただろう。
(イカロス書籍より)

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