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【難読漢字】「霊屋」って読めますか?「れいや」ではありません! 現代ビジネス編集部

2022-04-14 07:30:00 | 難解漢字 現代ビジネス 連載
【難読漢字】「霊屋」って読めますか?



「れいや」ではありません!

突然ですが


「霊屋」という漢字


読めますか?


気になる正解は?


正解は「たまや」でした!

わかりましたか?

霊廟のことを意味する言葉です。



現代ビジネス編集部


ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「霊屋」の解説

霊屋
たまや

平安時代以降,葬送の前,遺骸をしばらく安置しておいたところ。古代には殯宮 (あらきのみや) といった。江戸時代には将軍の霊廟を特に御霊屋 (おたまや) と称し,また今日では,地方によって墓の上に置く屋形を霊屋,火屋 (ひや) ,須屋(すや) ,野屋 (のや) などと称している。

世界大百科事典 第2版「霊屋」の解説

たまや【霊屋】

葬送後の遺体を安置するために造られた建物のこと。とくに,11世紀から12世紀ころに見られる言葉である。玉屋,玉殿,御魂殿などとも書く。四壁を閉じて人を中に入れなかった。《栄華物語》巻七の中宮定子の葬送場面には〈とりべのゝ南の方に二丁ばかりさりて,霊屋(たまや)といふものを造りて,築土(ついひじ)などつきて,こゝにおはしまさせんとせさせ給ふ〉とある。多くは檜皮葺き(ひわだぶき)の屋であった。霊屋は《日本書紀》に殯宮(もがりのみや)とか殯殿とか喪屋(もや)と書かれているものと,基本的には同じものである。


日本大百科全書(ニッポニカ)「霊屋」の解説

霊屋
たまや


人の死後、埋葬するまでの間、近親者が小屋に忌み籠(ごも)ることが古代にあった。その詳細は明らかでないが、死者とともに隔離生活を送り、死を悲しむと同時に死の穢(けがれ)の拡散を防いだのであろう。その小屋を屋、喪屋(もや)、殯宮(もがりのみや)などといった。貴族、豪族の場合は、古墳を築造する期間を過ごした場所とも推定されるが、その期間はかならずしも一致しない。喪屋籠りの習俗は早くに消滅し、現在では通夜(つや)の諸行事が、その変化形式ではないかと推定されている。同様に現在も霊屋とよばれる上施設があり、喪屋の形式化したものと考えられている。現行習俗の霊屋は、埋葬した上に置く小屋形のもので、野位牌(のいはい)、灯明(とうみょう)、水、線香などを収める。簡単な屋根だけのものもあり、四角や六角のものもある。葬列で棺にかぶせたサヤ(龕(がん))をそのまま置くものもある。四十九日(しじゅうくにち)まで残したり、朽ちるまで放置したりする。モヤ、タマヤ、スヤ、サヤ、ヒヤ、ヤギョウなどとよばれて広く分布するが、概して西日本に多い。以上とは別に、寺院で檀家(だんか)の位牌を預かって供養する所(びょうしょ)を霊屋という。多くは永代(えいたい)供養を依頼するものであるから、関連があるとしても希薄である。

[井之口章次]


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