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航空需要蒸発、主要36社で赤字2.3兆円 関連産業も苦境 ❗️ニュース

2020-08-10 08:00:00 | 飛行機の話題(乗り物ニュース)

航空需要蒸発、主要36社で赤字2.3兆円 関連産業も苦境 

企業決算
2020/8/8 23:00日本経済新聞


新型コロナウイルスの感染が収まらず、世界の主要航空会社の経営が揺らいでいる。主要36社の2020年4~6月期の最終損益は2兆3000億円超の赤字となった。稼ぎ時の夏場も需要は回復せず、政府支援の拡大や資本調達の必要性も高まってきた。産業の裾野は広く、関連企業にも影響が波及している。
国際航空運送協会(IATA)は、世界の航空需要が戻るのは24年と予想する。それまではコスト削減や資金・資本調達といった自助努力をしながら存続を図る必要がある。政府もどこまで支援できるか、長期戦の様相が強まってきた。

QUICK・ファクトセットのデータで8月7日時点で4~6月期決算を開示している航空36社を対象に集計したところ、最終赤字額の累計は約222億ドル(約2兆3300億円)だった。

36社の売上高の累計額は149億ドルと、リーマン・ショック後の09年4~6月期と比べても7割減っている。パイロットや客室乗務員などの人件費や航空機の償却費など固定費負担を吸収できず赤字につながった。

7~9月期以降の回復は見えていない。アメリカン航空は7月に夏季休暇の需要を見込んだが、「5、6月と比べ予約数が減った」(幹部)。7~9月期の提供座席数は前年比6割減に計画を引き下げた。日本でも夏場の予約の動きは鈍い。日本航空の幹部は「予約が増えると思って、便数を増やしたが、伸びが鈍化している」と話す。

業績悪化が長引き、借金依存が高まっている。大手36社の6月末の有利子負債は2194億ドル(約23兆円)と、1年で26%増えた。自己資本比率も低下し、仏蘭エールフランスKLMやアメリカン航空、エアアジア(マレーシア)、北欧のスカンジナビア航空などが債務超過になっている。

各国の政府支援には拡大の議論も起きている。米国では追加の経済対策の焦点の1つとなっており、トランプ大統領や共和党は支援の継続に前向きとされるが、延長できずに9月に給与支援が切れれば、大量の雇用削減につながる見通しだ。

国内の当面の焦点は「9月の大型連休に夏休みの『リベンジ需要』が出てくるか。次は年末年始の移動が回復するかどうか」(JPモルガン証券の姫野良太氏)だ。需要低迷が長引けば、日本勢も資本の積み増しが必要になるとの声もある。

航空会社の苦境が長引き、影響は機体メーカーや部品会社にも及んでいる。航空機の部品点数は自動車の100倍とされるなど裾野は広い。

欧州エアバスは、航空会社が機体の受け取りを先延ばしにし、売上高が急減している。21年夏までに1万5000人を削減する方針だ。米ボーイングも機体のキャンセルや受領延期で20年4~6月期の最終損益が3四半期連続で赤字となった。

三菱重工業はボーイングの減産で民間機事業の収入が半減した。民間機を手掛ける工場の従業員を一時帰休させ、他部門に配置転換する方針だ。出光興産ではジェット燃料の需要が前年の2割強に落ち込んでいる。

リース会社損失、金融商品にもリスク
 航空危機は航空機リース会社にも影響を与えそうだ。航空会社からのリース料支払いが滞れば、リース会社側の財務悪化は避けられない。関連の金融商品にも損失が生じる恐れがある。
 米ボーイングによると、航空会社の機体調達に占めるリースの割合は1990年の15%から近年では4~5割に高まった。ここ数年は格安航空会社(LCC)を中心に需要が増えた。
オリックスや東京センチュリーなど国内大手リース各社は機体数で世界トップ20に入るほど航空機分野に注力してきた。
 オリックスによると、取引先の航空会社の8~9割から支払い遅延の要請があり、6割程度に応じた。4日にウェブ会見した矢野人磨呂執行役財経本部長は「航空会社の経営の影響を我々も受けている」と明かす。
 航空機リース業界が苦境に陥り、関連する金融商品を購入した中小企業などが損失を被るリスクも高まってきた。この商品は航空機の持ち分を小口化したもので、購入すれば税務上の損金として処理でき、本業で発生した利益への課税を一時的に回避できる。国内の年間販売額は4000億円超に増えていた。
 リース収入が滞って組成時に調達したローンの返済が滞ると、金融機関に機体を差し押さえられて投資家は全損というシナリオも想定される。

(長江優子、和田大蔵、ニューヨーク=大島有美子)











コロナで富士山が閉山、山小屋営業休止に〔敗軍の将、兵を語る〕8月10日は山の日🗻🏔

2020-08-10 00:10:00 | 0 話題& ひろい読み &つぶやき

今日は山の日
今年は10日が日曜日なので月曜日が祭日

いつ制定されたか?新しい祭日の一つだ
山の日(やまのひ)は、日本の国民の祝日の一つである。
日付は「8月10日」
2016年(平成28年)1月1日施行の改正祝日法で新設された。

今年は富士山も閉山という苦渋の決断に至った
霊峰 夏山の王
富士山もコロナには勝てなかった❗️

日経ビジネス:敗軍の将、兵を語る コーナー 保存して置く❗️

コロナで富士山が閉山、山小屋営業休止に〔敗軍の将、兵を語る〕

毎夏、国内外から多くの登山客が訪れる富士山。昨年は約23万6000人が登山した(写真=PIXTA)


新型コロナウイルス感染拡大で、富士山登山道の山小屋が営業休止に。
記録が残る1960年以降で初の決定に、地元関係者に動揺も広がった。
登山者の身の安全を守るための「苦渋の決断だった」と主張する。



標高3776mを誇る日本最高峰の富士山。「霊峰」とも形容されるその端麗な山を堪能しようと、
夏場は一般からベテランまで多くの登山客でにぎわいます。
しかし、今夏は新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、全登山道を封鎖することになり、
登山者が宿泊する山小屋も全て営業を中止することになりました。
史上初めて夏の登山シーズンに富士山は閉山します。
楽しみにしていた登山ファンの方々に大変申し訳なく思っております。

密回避のためやむなし

 富士山は静岡県側からの3つ(富士宮口、須走口、御殿場口)、
山梨県側の1つ(吉田口)の計4つの登山ルートがあります。
各ルートに山小屋が設置され、山小屋は全部で30軒以上あります。
2019年夏の開山期間の登山者数は約23万6000人でした。

 このうち私が組合長を務める富士山表富士宮口登山組合が管理する富士宮口ルートは山小屋が9軒あります。
山頂までの距離が他のルートよりも短いのですが、その分、岩場が多く傾斜が急なのが特徴です。
登山道と下山道が分かれておらず、下山時も山小屋に立ち寄れるため、
夏のシーズン時の朝と夕方は登山道がとても混雑するのです。

そこで、組合で協議した結果、「特に小屋内は3密になりやすい」との声が上がり、営業中止を決めました。
その後、他の3ルートの山小屋も今夏の休業を決めました。

 閉山となり国内外から登山客が来なくなると、経済的にマイナスの影響は計り知れません。
それだけに、今回の決断は簡単ではありませんでした。
国内で感染が広がり始めた20年1月以降、初めは「夏には感染拡大は収まるだろう」と甘く考えていました。
しかし2月、3月と感染者が増えていき、不安が募りました。
通常、山小屋は7月上旬ごろから9月上旬ごろまで営業しますが、
春にはアルバイトの募集など事前準備が必要です。
ですから組合として営業すべきかの方針を決めなければいけませんでした。

 各山小屋の代表者とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って連絡を頻繁に取りました。
「今夏の営業はやめた方がよい」「もう少し様子を見よう」などの意見が噴出しましたが、
SNSでは組合員が考えていることの細かいニュアンスが伝わりにくく、4月下旬に会合を開きました。

 まず、そこで決めたのが「今年営業をするか、しないか」ということです。
政府の緊急事態宣言のさなかであり、
「新型コロナの感染が拡大しているので、今年は無理だ」というのが、組合員の大半の意見でした。
そして「この方針を全山小屋が順守するか、それとも今回は各自がバラバラで営業か中止かを判断するか」
について議論を交わしました。
一斉休業することになった富士山の山小屋。3密回避は困難と判断した(写真=PIXTA)

営業するとしても、感染予防策をどこまで講じたらよいのかが非常に難しい。
営業している店としていない店があった場合、営業店に客がどっと押し寄せて例年以上の負荷がかかり、
新型コロナの感染リスクも高まります。結局、全山小屋が一斉に休業しようということになりました。

心配の声が上がったのが「山小屋が営業しない中、登山客の身の安全をどう確保するか」についてです。
山小屋は、天候不良などで登山客が避難場所として利用することがあります。
また、急な体調不良者が出れば、一時的な救護施設にもなります。
山小屋の営業ができなくなるということは、そうした緊急対応をする場所が確保できなくなることを意味しています。

その結果、そもそも登山客が来ないように「登山道自体を封鎖した方がよい」という議論になりました。
登山道を管理する静岡県に道を封鎖してもらうよう要請することを決めたのです。

5月の連休前、県に封鎖を求めたところ「検討する」としつつ、
静岡県内の他のルートと足並みをそろえてほしいという意向でした。
当時、静岡の須走口、御殿場口の2ルートは、思案中で態度を保留していた一方、
山梨の吉田口は中止する方針を示していました。

そして5月中旬、県内3ルートの組合、地元自治体関係者で協議した結果、
感染状況をかんがみて、静岡の3つの登山道も閉鎖する方針を決めました。
さらに5合目以降の登山道を抱える富士宮市、御殿場市、小山町は、
5合目につながる県道も開通しないよう県に要望。県はこれを受け、県道3路線も閉鎖することにしました。


ところがその後の6月、富士宮市長が運輸、観光業界の要望を受ける形で、
一転して県に5合目へ向かう県道の開通を求める考えを表明し、事態は一時混乱しました。
結局、市長はその考えを撤回しましたが、
私のところにも市の関係者が来て「5合目の山小屋のトイレだけでも開けてほしい」とのお願いを受けました。
コロナ感染拡大などを考えると、「協力します」とは言えませんでした。

夏場の収入がなくなり、生活が苦しくなるのを覚悟の上で私たちが出した苦渋の決断でしたし、
それゆえ休業補償も自治体に求めていません。だから、ぶれてはいけないと思いました。

富士山への感謝忘れない

 私が経営しているのは6合目にある雲海荘です。
個人的には、今回の休業は「寂しい」「悔しい」「仕方ない」の3つの気持ちが入り交じっていて、何とも言えません。
山小屋だけの収入で生活する人もいますし、地元経済への負の影響は多大です。
私たちの決断が、その後の閉山に大きな影響を与えた形になってしまいましたが、
今年無理して開山して新型コロナ感染者が出たら余計に富士山のイメージは悪くなります。
今年は富士山に休んでもらいたい。

私たち地元民は、富士山のおかげでここまで大きくなったという感謝の気持ちを決して忘れてはいけません。
富士山は私たちの誇りです。
間違っても安易に飯のタネにしようと考えてはいけない。
そう思って行動すればいつか罰が当たると思います。
[富士山表富士宮口登山組合長]
渡辺尚俊氏
1964年、静岡県富士宮市生まれ。
戦前から続く富士山富士宮口6合目にある「雲海荘」の4代目代表。
組合長のほか、精密機械、工作機械などを製造する「渡辺木型」(同市)の2代目社長も務める。

以上

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富士山の頂上は私有地だった‼️
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