今日は山の日
今年は10日が日曜日なので月曜日が祭日
いつ制定されたか?新しい祭日の一つだ
山の日(やまのひ)は、日本の国民の祝日の一つである。
日付は「8月10日」。
2016年(平成28年)1月1日施行の改正祝日法で新設された。
今年は富士山も閉山という苦渋の決断に至った
霊峰 夏山の王
富士山もコロナには勝てなかった❗️
日経ビジネス:敗軍の将、兵を語る コーナー 保存して置く❗️
コロナで富士山が閉山、山小屋営業休止に〔敗軍の将、兵を語る〕
毎夏、国内外から多くの登山客が訪れる富士山。昨年は約23万6000人が登山した(写真=PIXTA)
新型コロナウイルス感染拡大で、富士山登山道の山小屋が営業休止に。
記録が残る1960年以降で初の決定に、地元関係者に動揺も広がった。
登山者の身の安全を守るための「苦渋の決断だった」と主張する。
標高3776mを誇る日本最高峰の富士山。「霊峰」とも形容されるその端麗な山を堪能しようと、
夏場は一般からベテランまで多くの登山客でにぎわいます。
しかし、今夏は新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、全登山道を封鎖することになり、
登山者が宿泊する山小屋も全て営業を中止することになりました。
史上初めて夏の登山シーズンに富士山は閉山します。
楽しみにしていた登山ファンの方々に大変申し訳なく思っております。
密回避のためやむなし
富士山は静岡県側からの3つ(富士宮口、須走口、御殿場口)、
密回避のためやむなし
富士山は静岡県側からの3つ(富士宮口、須走口、御殿場口)、
山梨県側の1つ(吉田口)の計4つの登山ルートがあります。
各ルートに山小屋が設置され、山小屋は全部で30軒以上あります。
2019年夏の開山期間の登山者数は約23万6000人でした。
このうち私が組合長を務める富士山表富士宮口登山組合が管理する富士宮口ルートは山小屋が9軒あります。
このうち私が組合長を務める富士山表富士宮口登山組合が管理する富士宮口ルートは山小屋が9軒あります。
山頂までの距離が他のルートよりも短いのですが、その分、岩場が多く傾斜が急なのが特徴です。
登山道と下山道が分かれておらず、下山時も山小屋に立ち寄れるため、
夏のシーズン時の朝と夕方は登山道がとても混雑するのです。
そこで、組合で協議した結果、「特に小屋内は3密になりやすい」との声が上がり、営業中止を決めました。
そこで、組合で協議した結果、「特に小屋内は3密になりやすい」との声が上がり、営業中止を決めました。
その後、他の3ルートの山小屋も今夏の休業を決めました。
閉山となり国内外から登山客が来なくなると、経済的にマイナスの影響は計り知れません。
閉山となり国内外から登山客が来なくなると、経済的にマイナスの影響は計り知れません。
それだけに、今回の決断は簡単ではありませんでした。
国内で感染が広がり始めた20年1月以降、初めは「夏には感染拡大は収まるだろう」と甘く考えていました。
しかし2月、3月と感染者が増えていき、不安が募りました。
通常、山小屋は7月上旬ごろから9月上旬ごろまで営業しますが、
春にはアルバイトの募集など事前準備が必要です。
ですから組合として営業すべきかの方針を決めなければいけませんでした。
各山小屋の代表者とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って連絡を頻繁に取りました。
各山小屋の代表者とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って連絡を頻繁に取りました。
「今夏の営業はやめた方がよい」「もう少し様子を見よう」などの意見が噴出しましたが、
SNSでは組合員が考えていることの細かいニュアンスが伝わりにくく、4月下旬に会合を開きました。
まず、そこで決めたのが「今年営業をするか、しないか」ということです。
まず、そこで決めたのが「今年営業をするか、しないか」ということです。
政府の緊急事態宣言のさなかであり、
「新型コロナの感染が拡大しているので、今年は無理だ」というのが、組合員の大半の意見でした。
そして「この方針を全山小屋が順守するか、それとも今回は各自がバラバラで営業か中止かを判断するか」
について議論を交わしました。
一斉休業することになった富士山の山小屋。3密回避は困難と判断した(写真=PIXTA)
営業するとしても、感染予防策をどこまで講じたらよいのかが非常に難しい。
営業している店としていない店があった場合、営業店に客がどっと押し寄せて例年以上の負荷がかかり、
新型コロナの感染リスクも高まります。結局、全山小屋が一斉に休業しようということになりました。
心配の声が上がったのが「山小屋が営業しない中、登山客の身の安全をどう確保するか」についてです。
山小屋は、天候不良などで登山客が避難場所として利用することがあります。
また、急な体調不良者が出れば、一時的な救護施設にもなります。
山小屋の営業ができなくなるということは、そうした緊急対応をする場所が確保できなくなることを意味しています。
その結果、そもそも登山客が来ないように「登山道自体を封鎖した方がよい」という議論になりました。
登山道を管理する静岡県に道を封鎖してもらうよう要請することを決めたのです。
5月の連休前、県に封鎖を求めたところ「検討する」としつつ、
静岡県内の他のルートと足並みをそろえてほしいという意向でした。
当時、静岡の須走口、御殿場口の2ルートは、思案中で態度を保留していた一方、
山梨の吉田口は中止する方針を示していました。
そして5月中旬、県内3ルートの組合、地元自治体関係者で協議した結果、
感染状況をかんがみて、静岡の3つの登山道も閉鎖する方針を決めました。
さらに5合目以降の登山道を抱える富士宮市、御殿場市、小山町は、
5合目につながる県道も開通しないよう県に要望。県はこれを受け、県道3路線も閉鎖することにしました。
ところがその後の6月、富士宮市長が運輸、観光業界の要望を受ける形で、
一転して県に5合目へ向かう県道の開通を求める考えを表明し、事態は一時混乱しました。
結局、市長はその考えを撤回しましたが、
私のところにも市の関係者が来て「5合目の山小屋のトイレだけでも開けてほしい」とのお願いを受けました。
コロナ感染拡大などを考えると、「協力します」とは言えませんでした。
夏場の収入がなくなり、生活が苦しくなるのを覚悟の上で私たちが出した苦渋の決断でしたし、
それゆえ休業補償も自治体に求めていません。だから、ぶれてはいけないと思いました。
富士山への感謝忘れない
私が経営しているのは6合目にある雲海荘です。
個人的には、今回の休業は「寂しい」「悔しい」「仕方ない」の3つの気持ちが入り交じっていて、何とも言えません。
山小屋だけの収入で生活する人もいますし、地元経済への負の影響は多大です。
私たちの決断が、その後の閉山に大きな影響を与えた形になってしまいましたが、
今年無理して開山して新型コロナ感染者が出たら余計に富士山のイメージは悪くなります。
今年は富士山に休んでもらいたい。
私たち地元民は、富士山のおかげでここまで大きくなったという感謝の気持ちを決して忘れてはいけません。
富士山は私たちの誇りです。
間違っても安易に飯のタネにしようと考えてはいけない。
そう思って行動すればいつか罰が当たると思います。
[富士山表富士宮口登山組合長]
渡辺尚俊氏
1964年、静岡県富士宮市生まれ。
渡辺尚俊氏
1964年、静岡県富士宮市生まれ。
戦前から続く富士山富士宮口6合目にある「雲海荘」の4代目代表。
組合長のほか、精密機械、工作機械などを製造する「渡辺木型」(同市)の2代目社長も務める。
以上
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富士山の頂上は私有地だった‼️
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