goo blog サービス終了のお知らせ 

福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

テクランでしょうか❓ エバー航空 cargo Boeing 777-200 F(B-16781 関空へ2時間弱で台北へ✈️

2024-09-22 06:02:00 | 2020年関空の情景
2020.2.4. 関空Sky viewにて   
エバー航空cargo ボーイング777F 初飛来です

まだこの頃は中国便も飛んでいた


関空への飛来は初です‼️
エバー航空 Boeing 777-200 (B-16781)が関空へ
エバー航空の貨物部門、エバー・エア・カーゴは2017年11月8日(水)、
機体記号(レジ)「B-16781」を受領しました1号機です

エバー航空cargoも747-400から777-200F双発機へ 流れですね!
5機運用中 B-16781〜16785 (16784欠番) B-16786. 777-300( 777-31B/ER)


◉前日飛行スケジュールにアップされていた。flight radar24飛行確認❗️
飛行スケジュールでは到着後1時間半ぐらいで飛び立つ事になっていた。
テクランでしょうか?
通常、アンカレッジから台北には直行飛行しているのですが今日は何故でしょうか?
今日の飛行履歴は★アトランタ➡︎アンカレッジ➡︎関空➡︎台北 

関空到着はam 6:40
貨物ヤードの奥に垂直尾翼が覗いている
アレ〜 エアラインスポットが変わったのでしょうか?
中国国際航空が並んでいるけど? 
チャイナエアラインの尾翼が見える・・・


◉出発 am8:37
早朝の離陸で逆光ですが













台北へ

2020.2.4. 関空Sky viewにて   
エバー航空cargo ボーイング777F 初飛来です

飛行履歴
◉アトランタ➡︎アンカレッジ
関空へ
台北へ




✳️余談

◉エバー航空cargo

★エバーグリーン・グループ
エバーグリーン・グループ(中国語:長榮集團 英語: Evergreen Group)は、中華民国を拠点とする会社である。長栄海運(エバーグリーンマリン)を中核に航
空、ホテル業も展開する。
❶長栄海運
グループの中核を成す海運会社。150以上の貨物船を保有し、世界80か国・240の港湾に立ち寄る。コンテナ貨物輸送の規模は世界第4位。
❷エバー航空
民間航空会社として誕生し、日本国内8空港を含む、世界主要40都市以上へ就航する。グループの航空貨物部門として、旅客機以外にも貨物専用機や旅客と貨物混載のコンビ型の航空機を運航していた数少ない航空会社でもある。尚、会社名は米国エバーグリーン航空との混同を避ける為、「エバーグリーン」の名は付けていない。
❸エバーグリーン・インターナショナル・ホテルズ
ホテル業では台湾の主要都市を中心にエバーグリーン・インターナショナル・ホテルズを展開。パリ、バンコク、ペナン、基隆、台北、礁渓、台中、台南、台湾桃園国際空港でホテルを運営している。


◉ANAcargo 777F導入

◉ボーイング777フレーターについて
777型貨物機 (777 Freighter) は777-200LR型をベースにした貨物機バージョンである。基本的には、-200LRのエンジンと機体(構造は貨物機用に強化)に、-300ERの燃料タンクと降着装置を組み合わせたもので、2005年に発表された。ローンチカスタマーはエールフランスである。

777Fの最大ペイロードである103トンは現行の主力大型貨物機747-200F(最大ペイロード 110トン)や、747-400ERF(最大ペイロード 112トン)にわずかにとどかないが、747-400ERFの後継にあたる747-8Fはさらに大きなペイロード(140トン程度)となりひとクラス上に移行するので、747-200Fおよびマクドネル・ダグラスMD-11F(最大ペイロード90トン)といったペイロード100トンクラス機の代替となる。最大ペイロード時の航続距離は9,000キロメートルほどだが、小包類などの、容積は大きいが重量はさほどでもない貨物輸送において最大ペイロードを下回るケースでは、燃料経済性に優れるため航続距離の伸びが大きく、ノンストップでの太平洋横断も可能となる。

777F初号機は2009年2月19日にエールフランスに引き渡され[31]、その後同年10月までに5社9機の引渡しが行われた[32]。

大手貨物航空会社のフェデックス・エクスプレスは、2007年8月時点において、マクドネル・ダグラス社製の貨物機が主力機材である。これは大手旅客航空会社が放出した状態の良い中古機を改造することにより、新造機よりも手ごろな価格で輸送力の高いワイドボディ機を導入できることが大きなメリットであった。しかし、航空貨物輸送の需要は今後も伸び続けることが確実視されており、近未来の高需要路線においては大型・超大型機の導入が不可欠であると考えられた。また、クルー3名を必要とするDC-10Fの経年退役ならびにMD-11Fの代替としての必要性も加味し、A380-800Fを10機発注した。

ところがA380-800Fは、先行開発されている旅客型のA380-800にさまざまな不具合が発覚し、納入スケジュールの遅れが慢性化した。これにより貨物型の引渡し日程は事実上白紙とされ、企業戦略の大幅変更に迫られたフェデックス・エクスプレスは、エアバス社に対して発注を全数キャンセルした。その代替として目を付けたのが777Fであり、15機を発注してローンチカスタマーであるエールフランスに次いで2社目の発注会社となった。さらにフェデックス・エクスプレスは777Fを追加発注し、エールフランスを越して世界最大のカスタマーとなる。

2015年9月現在、777型フレイターは、世界の航空会社11社から2015年10月現在160機の受注を獲得し、このうち115機が受領済みで、日本では、全日本空輸が2014-16年度中期経営計画ローリングプランでこの機材導入を検討し、旅客機から貨物機へ改修する「ボーイング・コンバーテッド・フレーター(BCF)」プログラムで検討されている777-200ERのBCF型も検討していたが、ボーイング側の「777BCF」をローンチする可能性について、「技術的課題がある」との見解を受け[34ム、アジア・中国と北米間において、航空機エンジンや半導体製造装置、リチウムイオンバッテリーや医薬品などの危険品・特殊品輸送需要が逼迫してきたことから2018年3月23日新造機を2機導入する事を発表[35]。傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)が2019年度に受領運航することとなった。初便就航は2019年7月2日、成田=上海(浦東)線、10月27日には成田=シカゴ線にも就航する。

ライバルはエアバスA330Fである。

エミレーツ航空  A380から77Wに機材が変更されている。いつ復活するのかなあ❓

2024-09-22 06:00:00 | 2020年関空の情景

プレイバックシーン
2020年1月20日

エミレーツ航空 EK316便 pm17:05 到着予定
従来の機材はエアバスA380だったが、
1月16日からBoeing 777-300 (A6-ECT)に変わっている。
事由は? よくわからないです
約1年3ヶ月振りの777-300です
到着も予定より30分早く到着
pm 16:35



2020.1.20. 関空 エミレーツ  航空 A380➡︎ボーイング777-300 機材変更している。
復活するのでしょうか❓


速報:A380 は 2月1日から復活するとベテラン氏からの情報です。(2920.2.29)


★過去の 
24/L  アプローチのエミレーツ航空 24/Lのャンスは少ないけど・・・・

2017.8.11 Boeing 777-300 (A6-EGA)





この直後



当時は、LCCや中国便も今ほど乗り入れも無かった事で
結構24/Lへの誘導があったので楽しめたが・・・・


2019.6.25.  Airbus A380 (A6-EDA)




小生、エミレーツ  A380 24/L 遭遇はこの一度だけです






★アラブ首長国連邦(United Arab Emirates:UAE)

ドバイは何処?
★ドバイ首長国は、1国1都市とのことの様で珍しいです。オイルマネー国家と思ってましたが、オイルマネーは僅少の様ですね。チョット意外でした。ドバイはオイルに依存しない国づくりにいち早く取り組み、空港や港湾、道路など経済活動に不可欠なインフラを整備し、経済特区を設け、行政機能を強化し、外資を誘致したのであった。1985年に開業したエミレーツ航空は、ドバイ政府が同地を国際航空路線の「ハブ」となることを目指して設立した航空会社である。今日155都市に就航し、開業からわずか30数年あまりで世界トップクラスの航空会社へと成長した。
ドバイは『観光』の中心となるため、あらゆる世界一をつくり、観光資源の整備をしていきました。世界一高い建物(ブルジュカリファ)、世界最大規模のショッピングモール(ドバイモール)、世界最大の人口島(パームジュメイラ)、世界最高の七つ星ホテル(ブルジュアルアラブ)、などなど、多くの観光客が世界中から訪れたくなる国の創造を目指しているのです。
一方で、『貿易』の中心となるため、『空』と『海』で世界を結ぶ港を整備したのです。
2015年、外国人利用者数が世界一位となった空港(ドバイ国際空港)や、建設中の新空港(アルマクトゥーム国際空港:成田空港の約5倍の規模で世界最大級の国際空港となる予定)が『空のハブ(中継)』となり、世界最大の人口港(ジュベルアリ)が『海のハブ』として、世界中からヒトとモノが集まっているのです。






連邦を構成する7首長国
❶アブダビ首長国
❷ドバイ首長国
❸シャールジャ首長国
❹アジュマーン首長国
❺ウンム・アル=カイワイン首長国
❻フジャイラ首長国
❼ラアス・アル=ハイマ首長国

⬇️URE詳細



武漢チャーター便でも使用 羽田空港第2ターミナルのユニーク施設「サテライト」とは・・・・全日空 Boeing 767-300 (JA607A)

2024-09-22 06:00:00 | 2020年関空の情景
プレイバック1月末

中国で新型肺炎が流行の為帰国です 
全世界でパンデミックを引き起こすとは
予想だにしていなかった
この時点ではコロナではなかった


武漢チャーター便でも使用 羽田空港第2ターミナルのユニーク施設「サテライト」と
⬇️


武漢 チャーター機 第一便
羽田空港へは向けて飛行中です
関係者の方々ご苦労様です
残されている方の早期帰国を祈ります
まだ第二便も今夜立つとか?
早期に全員帰国を願うばかりです


ANA JA607A


★am8:29. 現在 アプローチ態勢です


到着ニュース




当該機のJA607A  関空にて


2020.1.30.  第2便  機材は前日と同じ機材です

am6時前 武漢を飛び立ちました


長崎市上空を飛行中です
am8:30 前後羽田着の様ですね



第三便



★これ程迅速な対応が出来たのは・・・ANAの定期便乗り入れをしていた事が大きなポイントの一つと・・・
⬇️ 

2020年2月7日 4便 離陸している。到着予定はam10:38    JA607A.  767ER




★政府専用機は出番なし? 何故?




立春の関空は❓現在 気温10度 ほぼ無風で メチャ暖かいです。

2024-09-22 06:00:00 | 2020年関空の情景
2020年2月4日
この日が最後の関空行きとなった
正確な情報はまだだったが
空港はヤバそうレベルで
この日が最後に



2月4日
久しぶりの関空です
立春
本当に暖かいですね
風もなく
快晴です
10度以上ではと思われます




中国便は欠航も・・・・・・
今朝のバスターミナルはいつもと様変わりで人も少ないです
これからの影響が心配です。

2月4日 pm14:12  関空 Sky viewにて


欧州の弱小航空会社が「日本では敵なし」のワケ 日本から一番近い「小国」の生存戦略 ・・・の記事に触れて‼️

2024-09-21 06:00:00 | 2020年関空の情景
プレイバックシーン
FINNAIR の記事に触れて
下段

フィンエアー 
乗り入れ機材はA350XWB だけど
1月9日は珍しく Airbus A330-300 (OH-LTP)


1月20日 Airbus A350-900 (OH-LWH)






機種別保有機は  ★AIRBUS A350-900  航空機の数: 14 + 5 注文中
⬇️
A350XWB のスペマ
OH-LWL
OH-LWB




FINNAIR の記事に触れて

欧州の弱小航空会社が「日本では敵なし」のワケ

日本から一番近い「小国」の生存戦略

PRESIDENT Online北島 幸司(航空ジャーナリスト)

北欧の小さな航空会社が「日本の空」に活路を見いだしつつある。世界ランク62位の「フィンエアー」が、欧州直行便ではANAやJALに次ぎ、海外勢では最大規模になっている。航空ジャーナリストの北島幸司氏は「北欧は日本から一番近いヨーロッパ。『欧州最速便』を掲げて日本の需要を開拓した成果だ」という――


「小さな国のエアライン」が日本に向ける熱視線
フィンエアーは、北欧・フィンランドの首都ヘルシンキを拠点にした航空会社だ。航空会社の規模を表す「有償旅客キロ」(RPK)は347億RPK(2018年時点)。世界62位で、欧州の中でも15位の中堅会社だ。数字だけ見ると決して目立たない、平凡なものだ。
しかしフィンエアーは、福岡空港に就航した2016年以降、日本と欧州を結ぶ直行便を担う代表格に成長した。現在、ヘルシンキ・ヴァンター空港から成田(週9便)、関西(週7便)、中部(週5便)、新千歳(週2便)の4空港に週23便が乗り入れている。夏スケジュール限定では、これに福岡(週3便)が加わり、関西は週5便が増便されている。

2020年3月下旬から始まる夏スケジュールでは、羽田へ週7便の就航枠確保が決まっている。つまり、フィンエアーは最大6空港に週38便が乗り入れることになる。対して、欧州最大のエアラインであるドイツの「ルフトハンザ・ドイツ航空」は週26便なので、季節便を除いても、フィンエアーは“欧州勢ナンバーワン”になる。
小さな国の小さなエアラインがなぜここまでシェアを拡大できたのか。それは、日本と欧州を結ぶ飛行ルート上、フィンランドが極めて有利な場所に位置しているからだ。

欧州まで最速最短、地の利を生かした戦術
「メルカトル図法」による世界地図に見慣れていると、北欧は日本からかなり遠い印象を受ける。だが、実際はそうではない。「正距方位図法」の世界地図と比べれば一目瞭然だ。

フィンエアーはシベリア上空をまっすぐ飛行する「最短ルート」で欧州を目指す。このルートでは欧州の中で日本に最も近いのが北欧になる。つまり北欧が「欧州の玄関」にあたるため、東アジアを往来する路線は特に「欧州最速便」となり得るのだ。
フィンエアーの日本路線は、今春から最大6空港週38便となる。特に福岡と新千歳では、欧州直行は同社だけであり、日本国内で成田、関西、中部や近隣アジア諸国を経由するよりも早く欧州各地へ到着する。新千歳発で往路9時間半、復路9時間でヘルシンキ・ヴァンター空港に着く。欧州の大手航空会社に比べて約2時間、飛行時間が短縮されている。

また、同じアジアで「最速」を享受できる中国本土へも6都市に乗り入れている。2015年に欧州のエアラインで初めて最新鋭機エアバスA350の運航を始め、現在、発注したエアバスA350-900型19機のうち14機が運航している。他に長距離用機材ではA330-300を8機保有する。日本路線では成田、関西、中部、中国では北京首都や上海浦東空港などの路線などに投入し、日本や中国を含むアジア重視の姿勢が鮮明になっている。

勝因は「乗り継ぎ需要」の掘り起こし
日本路線のライバルは、欧州最大のエアライン「ルフトハンザ・ドイツ航空」だ。世界ランク5位。グループの「有償旅客キロ」(RPK)で、2844億RPKで、会社の規模はフィンエアーの8.2倍となる。そのルフトハンザでさえ、日本路線は羽田、中部、大阪の3空港26便。しかもその数字はドイツのフランクフルトとミュンヘンの2都市への乗り入れの合計便数だ。フィンエアーの23便とさほど変わらない。
ちなみに、日系エアラインとの関係は次の通りとなる。同じ「ワンワールド」アライアンスの中でJALと共同運航を行っており、成田線においてはJALも自社でヘルシンキ行きを運航している。もちろんのこと、JALのヘルシンキ便でも最速便は変わらない。
フィンエアーは日本国内就航地でJAL便へ、JALはヘルシンキ以遠でフィンエアー便に乗り継げる。JALとは競合というより協力会社だ。対するANAは「スターアライアンス」のルフトハンザ航空などと共同運航で乗り継ぎ需要を掘り起こす。ANAとはライバル関係である。

こうした強豪に打ち勝つため、フィンエアーが重視したのが乗り継ぎ需要の掘り起こしだ。日本から乗り継いで行けるその先はフィンランド国内線のほか、ヨーロッパ、中東方面は116都市に上る。


そのネットワークを生かす拠点空港の施設も重要となる。ヘルシンキ・ヴァンター空港では2014年にターミナル拡張を開始し、2022年まで工事を完了させる計画だ。以前ほどのコンパクトさはないが、全ての出発ゲートがフロア続きで乗り継ぎ時間が短くて済むよう改装されている。

そもそも、ドイツの経済規模はGDPで4兆ドルとフィンランドの14.5倍に上る。JETROの調査では、フィンランドへの日系進出企業数は180社、在留邦人数は1825人。ドイツは企業数で8.4倍、邦人数で25倍も多い。

フィンランドにビジネスパーソンの渡航が多いとは言えず、急拡大も見込めない。観光客数もドイツやフランス、スペイン、イタリアに比べれば少ない。しかし、フィンエアーは日本と欧州を「最速最短」で結ぶ航空会社であるとアピールすることで、欧州方面に向かう乗り継ぎ客を取り込むことに成功したと言える。

実際に乗ってみて体感できる「最速最短」

欧州への渡航は誰もが長時間のフライトを覚悟する必要がある。おおよそ12時間というのが、ロンドン、フランクフルトやパリまでの所要時間だ。個人的所感だが、10時間を超えると身体的苦痛は加速度的に増すように感じる。深い呼吸を繰り返したり、足がむくんだりする。これは筆者周辺にいる出張頻度の高い知人も同じように口にする。

筆者も実際にフィンエアーで欧州に飛んだ。

昨年12月中旬。正午ごろ成田ターミナル2から出発したフィンエアー機は、左手に富士山を遠方に見ながら新潟を通り、ハバロフスクからロシア、北極圏を通る最短距離で欧州を目指す。西へ向かうので、陽は落ちるが最後まで完全に暗くなることはない。
機内サービスは「マリメッコ」や「イッタラ」などブランドを取り入れ、女性の気を引いているようだ。さわやかで付かず離れずの接客は、突き抜けた印象に残るサービスというよりは、気をつかわず利用できるエアラインである印象を受けた。

もっとゆっくり飛んで寝かせてくれ」

現地時間の15時過ぎ、ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。10時間で到達する欧州があることに感動した。今回はそのままドイツ・ハンブルクへ足を伸ばすことにした。
2時間の乗り継ぎはあったが、空港ターミナルビル内で乗り継ぎ時間を使いマリメッコやイッタラのショップを見ることができた。子供のいる家庭には、ムーミンショップもいいだろう。

乗り継ぎ便に搭乗して2時間でハンブルクへ到達。ドイツ北部に位置するためヘルシンキからであれば遠くない。出発時間は若干差があるが、ルフトハンザ・ドイツ航空でフランクフルトやミュンヘンを経由するよりも現地到着時間ではフィンエアーの方が1時間ほど早い。東欧諸国に向かうのであればさらに近く、フィンエアーが便利だろう。

話は帰路に移る。現地時間の17時半ごろ、ヘルシンキを飛び立った機体は、日本時間の10時ごろに成田空港に到着した。ジェット気流が強くなる冬場ではあるものの、到着まで9時間を切ったことは感動的でさえある。到着時に「もっとゆっくり飛んで寝かせてくれ」と思ったほどだ。これを一度味わうと身体が覚えてしまい、ついついリピートしたくなる。

格付けによる安心感も魅力の一つだと感じた。世界の空港や航空会社の格付け会社「SKYTRAX」による評価は、10年連続で北欧のベストエアライン。北欧で4つ星を獲得したのはフィンエアーだけだ。安全面では、エアラインの国際的安全評価機関JACDEC(Jet Airliner Crush Data Evaluation Centre)が毎年公開する「安全なエアライン100社ランキング」の2019年調査で1位に選ばれている。

遅れた日本路線参入、拡大する利用者と利益
フィンエアーの日本路線就航は1983年にようやく始まった。欧州メジャーのルフトハンザ、ブリティッシュエアウェイズ、エールフランス‐KLMの各社は、1948年から1963年にすでに就航していた。だいぶ遅れての市場参入だった。
しかし、飛行ルートは大きく異なっていた。欧州メジャー各社は米・アラスカのアンカレッジやモスクワを経由していた一方、フィンエアーは就航当初より極北、シベリア経由の「最短ルート」で日本に直行便を飛ばしてきた。

フィンエアーは、日本市場へのテコ入れも懸命に行ってきた。外国エアラインにしては珍しく、日本人俳優をCMに起用。役所広司氏がイメージキャラクター「Mr.ヨーロッパ」を務めた。
実際、ここ数年は安定して成長を続けている。2014年から2018年の5年間で、売上高は124%(2,741億円→3,401億円)、税引前利益は270%(211億円→570億円)に増えている。日本線を含むアジア路線の収益は、国内や欧州、太西洋路線よりも多く全体の43%を占めている。

フィンエアーは、日本路線がフィンランドに次いで重要なマーケットであると表明している。前述のルフトハンザ・ドイツ航空ではアジア・太平洋路線の収益構成は19%であり、根本的にマーケット構造が相違している。

後発のハンデを「欧州最速」のキャッチフレーズで克服し、日本人にとって欧州を身近なものにした。欧州各都市への乗り継ぎ輸送の利便性は旅行者を惹きつけており、「最短最速」を売りに路線を展開するフィンエアーは、日本市場で成功モデルと言っていい。

フィンエアーの新戦略「新千歳ハブ構想」とは
双方向で乗客を獲得する必要のあるのがエアラインビジネスであり、フィンエアーも欧州で日本路線を売ることにも力を注いでいる。今回、筆者による取材で、フィンエアーは「日本の空」で築いた地位を固めるべく、新戦略を描いていることが明らかになった。

それは、日本での最短距離である新千歳―ヘルシンキ線に乗客を集中させ、日本各地に輸送する「新千歳ハブ構想」だ。日本で直行便のある都市以外への輸送は、新千歳経由が最も効率がいい。日本を目的地とする欧州各地からの旅客を、ヘルシンキ、新千歳を経由して日本各地に送客する算段だ。もともと、ウィンタースポーツの盛んな欧州で北海道の雪質の良いことが広がり、冬場の集客が増えることも考えられる。

巨大なライバル会社を相手に日本市場で成功を収めたフィンエアー。成功の秘訣は何よりも「移動時間は短いに越したことはない」という旅行者の本音に忠実であったことだ。


フィンランド共和国  Republic of Finland 概要

フィンランド共和国国旗

1.面積    33.8万平方キロメートル(日本よりやや小さい)

2.人口    約551万人(2018年12月末時点)

3.首都    ヘルシンキ(約64万人,2018年1月時点)

⚫︎二国間関係

 日本は1919年にフィンランドを国家承認(事実上の承認)し外交関係を樹立したが,1944年に一時断交。その後1952年に領事・通商関係を回復し,1957年に外交関係が再開された。その後は,良好な二国間関係を維持し,共通関心分野(福祉,情報通信,科学技術,文化・学術交流,貿易等)の様々なレベルで二国間協力が行われている。2000年5月には天皇皇后両陛下がフィンランドを御訪問され(お立ち寄り),2004年10月にはハロネン大統領が訪日,2006年9月には小泉総理がフィンランドを訪問するなど,両国間の友好親善関係は一段と深まった。
 2010年6~7月には,学術・研究交流の5カ年計画(日本・フィンランド計画)日本側名誉総裁として高円宮妃殿下が,フィンランド側名誉総裁であるハロネン大統領の招待によりフィンランドを御訪問された。
 2011年の東日本大震災に際しては,フィンランドからハロネン大統領発天皇陛下宛,キヴィニエミ首相発菅総理宛,ストゥブ外相発松本外務大臣宛のお見舞い表明があった他,寄付金及びEUを通じた物資支援があった。
 日本からの企業進出が続く中,2013年7月には日本航空がフィンエアーに加えて成田・ヘルシンキ間に直行便を就航させ,同じく同月,海上自衛隊の遠洋練習艦隊旗艦「かしま」が初めてヘルシンキに寄港するなど,二国間の交流は官民ともに活発化している。2016年3月にはニーニスト大統領夫妻が訪日し,天皇皇后両陛下との御会見及び安倍総理大臣との首脳会談を行った。2017年7月には安倍総理夫妻がフィンランドを公式訪問した。
両国は2019年(5月24日)に外交関係樹立100周年を迎え,両国で各種記念行事が開催されている。