今日は曇り。昼間は家庭教師でした。図書館で借りて、角田光代の「今日も一日きみを見てた」を読みました。友達が「たまたま見つけて読んだのだけれど、あなたも同じ感じかしら?」とメールくれたので、早速読んでみました。そうそう、同じ、分かる、分かる、という本でした。猫を飼うつもりはなかったのに家にやってきて、とまどいつつも骨抜きにされていく感じ、知らなかったことに驚く毎日、癒される日々。猫のことを書いたブログなど、たくさんありますが、さすが作家さんなので、とても文章がうまいです。猫との距離感もいい感じです。タイトルもいいです。「猫、病院に行く」「猫、受け入れる」「猫、遠慮する」など目次もいいです。
もちろん、共感する部分と、うちは違うなあと思う部分がありますが、「いちばん驚いたのは、足音がまったくしないこと」というのは本当にそう思います。さらに「猫は気まぐれでつーんとしている、犬はさみしがりやだけれど猫は孤独好き、犬は抱かれて撫でまわされても許すが、猫はさわってほしくないときにさわっただけで怒ると思っていた」というのは全くその通りでした。私が猫を飼おうと思ったのも、猫はある程度放っておいて平気だと思ったからですが、こんなにいつでも寄ってきて、ずっと撫でていても嫌がらないとは、驚きでした。子猫だからなのか、うちの猫がそうなのか、分かりませんでしたが、作者が言うように猫への偏見があったようです。