旅とエッセイ 胡蝶の夢

横浜在住。世界、50ヵ国以上は行った。最近は、日本の南の島々に興味がある。

歯医者さん

2019年12月20日 15時08分13秒 | エッセイ
歯医者さん

 歯医者に行った。先日、食事中に奥歯の詰め物がポロっと取れてしまったのだ。別に痛くはない。ついでに言えば痒くもない。この歯の治療って一体、何年前?50歳代に一度行ったか。40歳代は?10代、20代、30代にはよく歯医者に通った。
 30歳代は、会社の近くの歯医者に通い、しょっちゅう予約を忘れて迷惑をかけた。ずいぶんと金もかかったな。しかし困った。痛くなくても、穴が開いたままなのは不快だ。食べ物がそこに詰まったら、不衛生でしょ。

 このDentist、歯科医院の前は何度か通った。小ぎれいな外観だ。えい、思い切って入っちゃえ。今日は久しぶりの休みだもんな。時間は気にしなくてよい。まっ、どのくらい料金がかかるのか、聞いてみよ。
 保険証はないわけで、この国の治療費がどれほどなのか、見当もつかない。もし歯医者にかかるなら、どの歯医者がよいかを皆に聞き、事情と要望をミャンマー語で書いてもらう。そう考えていたのだが、目の前に歯医者があるので入った。
 ミンガラーバー、あれ、誰もいない。いた。受付の机の後ろに、お姉ちゃんが突っ伏して寝ている。15-6の子だが、見事に爆睡。おでこを机の縁にくっつけて、そこだけを支点に寝ているのだが、完全に隠れている。横に立つまで、分からなかった。
 感心してどうする。ドアが開いて、声が聞こえたら起きろよ。英語は全く通じない。こっちは全くミャンマー語が分からない。しばらくすると、奥から綺麗なお姉さんが現れた。美人登場。どうなる、この後。

 いくらかかり、何回で治るのか?英語で何とか意思疎通を図ると、とにかく見てみましょう、となった。えっ先生は?奥には治療台があり、見慣れたライトにうがい用のコップ。貴方が見るの?先生は?
 美人が先生だった。若いな。特に白衣を着ることもなく、口の中の検査が始まった。しかし、この治療台は横になりにくい。首の位置が低いから、首に合わすと腰が窮屈で、首の所を背中にすると、首が不安定だ。
 もう一人の女性、こちらは30歳代?が首に涎掛けのようなものをセットした。先生の合図でうがいをしようとすると、涎掛けが治療台を巻き込んで縛っていたため、首が締まる。うがいをしようと、水スペースに近づくと頭が他の治療アームにゴツン。口の中の水を吐き出そうとすると、助手がグイと排水口を遠ざけた。これ、近づけようとして間違えたのね。
 ほとんど、治療の補助はやったことがないんでねーの。治療は2回、6万チャットというので、始めることにした。結局5万で済み、助かった。
 その後は、普通の歯医者の治療だった。そして最後に型をとって終わり。上下の口の形を粘土のようなもので型取る。ところが、頭の上で二人の話し合いが始まった。ハハーン、さては粘土の在庫が切れているな。案の定、明日また来れますか?となった。いいよ。美人先生に会えるなら。治療費の内、3万チャット払った。粘土が買えないと困るのは自分だ。
 翌日、約束の10時半になっても先生は来ない。20分ほど遅れてきて、sorryとおっしゃいますが、悪びれた様子は全然ない。この日は型をとって終わり。
 3日後、なかなか立派なかぶせ物が完成している。これを装着して、完了。いやー、美人先生、なかなかの腕だ。あっこの日も20分ほど遅れてきた。今日はsorryはなくてニコっだけ。やっぱ綺麗だ、この先生。でもこんなに患者が来なくて大丈夫?

 奥歯に穴の開いた不愉快な状態が、3回3,500円で解消された。おまけに美人の先生で癒されました。また来よって、詰め物取れてもよいぜよ。

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ヤンゴン雑感 3

2019年12月20日 09時06分03秒 | エッセイ
ヤンゴン雑感 3

 一時は、週千人にも達しようかという勢いは薄れ、ここ数日は訪問者が100人を切り、昨日は50人を割った。私生活の方は、多忙で充実している。しかし風邪をひいた。

・ハト娘は一人の同じ少女だった。横顔で真面目な顔は小6、正面で笑った顔は小4くらいに見える。また買った。そして他の人が買っていた。多分200チャットくらい。皿の盛りが少ない。その女性は、一発でサっとエサをまいた。

・学校の前の通りで、ミニ無料配布の昼飯をやっていた。昼飯は食べた後だが、のぞいて見ると座りなさい、食べる?食べます?とたちまち席が用意され、どんぶりとスプーンが手に。美味しい。モヒンガーの配布でした。もう一杯どう?いえ、お腹いっぱいです。あちらの方では、飲み物の配布があるらしい。子供たちが走りまわっている。

・夜の食堂、兼居酒屋(オープンスペース)にいるお坊さんは珍しくない。何人も座っている。小さなカップに入ったティーを飲んでいる。結構自由度は高いようだ。買い物をするお坊さんもいる。

・住んでいるのが二階でよかった。学校のキッチンは、甘酸っぱい腐敗臭が消えない。これは、家屋の周囲のドブから漂ってくるものだ。

・先日の縁日で買った絵です。2千チャット(140円)で、ダンボール紙に書かれています。よーく見ていると、頭が痛くなる。太陽はあちらにあるのに、影はあっち。川面に映る草は地上に生えていない。悪夢なの?別に気にしないで。

・作務衣。日本から持ってきて、最近朝晩涼しいので着ている。これを着て街に出たら、ミャンマー人はどんな反応を示すのか?試してみた。学校へ着て行き、一日作務衣で過ごした。
 結果は、驚くほど無反応でした。街を行く人々、学生もおばちゃんもコンビニの店員も、学校の先生も、全く目に留めない。反応したのは、たった一人、スズキさんだけだった。オー、それでいらしたんですか。
 別にお坊さんの衣装には見えないらしい。また特に変わった服にも見えないようだ。感想は聞いていないが、つまらないので、これから普通に着て歩く。

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