「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2023年2月26日 > 2022年における中国の国際収支における人民元の割合は50%

2023-04-04 13:39:01 | 世界経済

人民元の「国境を越えた舞台」が不断に拡大
2023年2月26日 10:12 発信地:中国 [ 中国 中国・台湾 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3452799?cx_part=top_category&cx_position=3

一番大きな理由は
記事から引用>
中国は現在、220種類以上の工業製品の生産量が世界一であり、「世界の工場」として知られている。同時に、14億人以上の人口と世界最大の中間所得者層を擁する「世界の市場」でもある。さらに、120以上の国や地域との貿易パートナーとしても重要な位置にある。多くの経済体にとって、中国との貿易や投資の取引における人民元での直接決済は、為替手数料の節約のみならず、相手方を為替レートの急激な変動から守ることもできる。
<引用終わり

特に後進国を中心に為替の変動に翻弄される国は、多いと思います。人民元は、そういった国々にも為替の安定をもたらします。為替の変動に翻弄されるリスクが少ないか小さいことが、最大のメリットです。

日本も2022年初めには、1ドル110円程度のレートが、1ドル150円まで急速な円安が進行しました。このような極端な為替の変動のリスクを防げるなら、特に通貨の不安定な国々は、人民元決済を採用することが増えると思います。

つまり、為替だけではありませんが、今の制度が不合理だから、合理的な方にあるいは安全な方に決済の手段が移行するという当然の帰結です。

為替、商品取引、特にエネルギー価格などは、投機の対象になっています。もっと分かりやすく言うなら、買い占めや売り惜しみによる値段の吊り上げを、自由に許しています。だから、上がる時は極端に値上がりします。
マーケットが、全てを決めるような今の取引形態が異常すぎるのです。

為替に関しては、限定変動相場制に移行するべきでしょう。「ここまでは、いいです。これ以上は、ダメです。」
こうすれば、通貨を投機の対象にすることは出来なくなります。

そうしないと、人民元決済は、どんどん拡大していくと思います。商品取引や資源・エネルギー取引も同じです。投機資金を取引から排除しないと、いつまでも価格の乱高下は繰り返されると思います。

つまり、不合理で不安定な仕組みは長期的には、排除されると言うことです。時々起こる、通貨危機には大抵、投機資金が大きく関与しています。これまでは、基軸通貨がドルだったから、それが許されていました。

人民元であれば、そう言ったリスクが防がれるなら、特に資金の規模の小さな国は、今後益々人民元決済を採用するケースが、増えていくと思います。

中国が世界経済に影響力を拡大しているのには、そのような側面もあります。通貨の安定は、誰しも願うことです。
それを、人民元が提供してくれるなら、後進国を中心に人民元決済を採用するのは、合理的であり当然のことです。

通貨の変動は、必要に応じてあるべきであって、それを投機資金が極端に動かす今のレートの決め方が、不合理であり、あまりにも恣意的に過ぎると言うことです。

それを改めなければ、ドルやユーロは決済通貨として利用されるケースは、段々減少していくと思います。
つまり、少なくとも通貨の取引からは実需の取引以外は、排除しなければならないと言うことです。それは、投機資金を排除せよと言うことです。

その簡単な証明は、中国と貿易する国が人民元決済を選択する割合が増えていることです。

自由であってよい部分と国家が管理しなければならない部分は、当然にあります。要は、合理的でより安全な決済手段が好まれるという単純な事実です



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