「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

欧州サッカー>名監督になった名選手と現在の戦術の源流<2024.2.3

2024-02-03 14:27:21 | スポーツ

名将グアルディオラ、FIFA表彰式で新たな勲章を手に! 専門メディアは「名選手から天才監督になった11人」に選定してペップの偉大さに再脚光
2024.01.18
https://thedigestweb.com/football/detail_2/id=76384

「天才監督になった11人のサッカー選手」
マリオ・ザガロ(ブラジル)
フランツ・ベッケンバウアー(ドイツ)
クライフ(オランダ)
ロベルト・マンチーニ(イタリア)
カルロ・アンチェロッティ(イタリア)
アントニオ・コンテ(イタリア)
ディエゴ・シメオネ(アルゼンチン)
ディディエ・デシャン(フランス)
ジネディーヌ・ジダン(フランス)
ジョゼップ・グアルディオラ(スペイン)
2023男子最優秀監督(初受賞)
(ドリームチーム2010年のバルセロナ2023年のマンC)


シャビ・アロンソ(スペイン)

(※まだメジャーリーグ監督2年目です。いくら何でも持ち上げすぎでないですか❓期待度の高さは分かりますけれど・・・グアルディオラ2世と、言うことなんでしょうけれど❓グアルディオラ・バブルだろ!)



名選手が名監督になる場合もありますし、ならない場合もあります。現役時代に選手として活躍できなかった人が名監督になっている場合もあります。
「両手に花・監督」のリストです。

こうしてリストを見ていると、あることに気が付きます。
攻撃サッカーの元祖は、ヨハン・クライフです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95
(クライフの)ドリーム・チームの完成1989-90シーズン
クライフのサッカーのキーマンは6番(ボランチ)です。
6番の選手がピッチ上の監督であり攻撃のタクトを振ります。
6番の選手は❓「ジョゼップ・グアルディオラ」です。
「クライフはボールポゼッション、シュートパス、サイド攻撃を柱とした攻撃的なサッカーを志向」
これが、「トータルフットボール」と言われるサッカーの戦術と言うより考え方の基本です。
しかし、時代が早すぎました。
そのクライフの戦術を完成させたのが、「ジョゼップ・グアルディオラ」です。
(クライフの戦術では、6番はピッチ上の監督です。攻撃のすべては6番から始まります。)
グアルディオラが優れた監督である理由は、既に選手時代からピッチ上の監督をやっていたからです。
その一つの完成形が、2010年のバルセロナです。
もう一つの完成形は、多分まだ出来ていないと思います。
やがて2010年のバルセロナのようなチームを作り上げるのではないでしょうか❓

スペイン人監督が頭角を現してきたのは最近です。
今、結構います。
グアルディオラ、シャビ・アロンソ、ウナイ・エメリ他にもいると思います。ヨハン・クライフのお弟子さんたちです。これが攻撃サッカー派の代表です。

一方でもう一つのサッカーの源流があります。
アリゴ・サッキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AD
ゾーンディフェンスの考案者です。
33年前に生まれた画期的戦術。
サッキの「ゾーンプレス」の仕組みとは
2020年06月11日 17:10 公開
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/wfootball/2020/06/11/33_split/

詳しくは省きますが、イタリアに元々あった守備的戦術をゾーンディフェンスとして完成させました。

現代サッカーの戦術の源流は・・・
クライフのトータルフットボール
サッキのゾーンディフェンス

この二つです。
どちらもオランダサッカーが大本と言うのも面白い点です。クライフはオランダ人ですし、サッキはオランダの草サッカーからヒントを得たそうです。

クライフのサッカーを受け継いで発展形を今現在作っているのが、グアルディオラです。
同じ発想で自分の戦術を作っているのが、シャビ・アロンソとウナイ・エメリなどです。毛色の変わったところでは❓イタリア人のくせに「ロベルト・デ・ゼルビ」は、この系統です。44歳で若いのにグアルディオラに褒められていました。三苫君の監督です。

※しかし❓こうして見てみるとグアルディオラはクライフの直弟子です。(=二代目)
「ロベルト・デ・ゼルビ」はグアルディオラをお手本にしているようなので、三代目(孫弟子)年代ですね❓年齢的には、シャビ・アロンソも同じ年代です。クライフ流は早くも三代目に突入しているような気配があります。

一方サッキの戦術は、ドイツで変化しました。
「ゲーゲンプレス」(ハイプレス&カウンター)
これがドイツ人がサッキの戦術をベースに考え出した戦術です。
違いは、ゾーンの位置とプレスをかける位置です。
サッキ式は、やや低い位置でそれをやります。
もっと敵陣に近い高い位置でやるのがドイツ式です。
サッキ式には二通りあり、①イタリア式②ドイツ式です。

ゲーゲンプレス!と言うとすごく聞こえるでしょう❓

実際には、サッキ式パクッてアレンジしただけです。

ドイツ人❓ずるいんじゃないのか❓


①イタリア式に近いのが、アンチェロッティやシメオネです。
②ドイツ式は、クロップ監督を始めとしてドイツ人監督に多いです。
ドイツ式を普及させたのが、ラルフ・ラングニックです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF
今のドイツ人監督は、この流れを汲む人が多いからです。

現在の戦術の源流は、クライフとサッキが考案しました。
その時代から30年くらい経過しましたが、サッカーはそれ以前とは別物と言えるほどに進化しました。
それ以前の強豪チームを現在に連れてきても全く歯がたたないと思います。

またそのうちサッカーの天才が出てきて、新しい戦術を考えだすのかもしれません。

しかし、全くの独創ではないです。
クライフのトータルフットボールの元は、スコットランドやアルゼンチンのパスサッカーです。
サッキのゾーンディフェンスの元はイタリアの守備サッカーです。

※他にそれ以前の古い戦術に・・
ドイツのサイド攻撃
イングランドのキック&ラッシュ
があります。今は廃れものですがそのうち天才がリニューアルして新戦術として蘇るかもしれません。


※関連記事目次
「欧州サッカー&大相撲&ボクシング」の記事目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e1c3411cc4e400cbb1f90e45064e8d35



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