これは、色々あって最初は、ワグネルが刑務所でスカウトしていました。多分、4万人~5万にスカウトして戦場に送り込みました。
その後、ワグネルとロシア国防省の関係が悪化してワグネルは刑務所でのスカウトは、止めると言いました。
その後は、ロシア国防相が直接囚人に召集命令を出してロシア軍に組み込もうとしたような形跡があります。
多分、それは上手くいかないと思います。
ロシア軍が、囚人兵を招集すれば正規軍です。
「ろくでなし」または「人でなし」の囚人部隊が、ロシア軍の指揮官の命令など聞くわけがないです。だって、殺人とか強盗とか凶悪犯ですよ。うっかりすると、上官を殺してロシアに逃亡するような連中です。正規軍には、無理があると思います。そればっかり集めると、今度は集団逃亡するでしょう。堂々と逃げるでしょう。周囲のロシア軍を全部殺して食料と弾薬をたっぷり持って・・
よく考えなくても、危なすぎると思います!
そのためロシア軍は、(隠れ動員)をして兵力を増やしているようです。それが表に出ると、またロシア国民の大量脱出を招くでしょう。だから、こっそりと動員をかけているようです。
やっぱり、刑務所の方はワグネルの方に戻ったようです。
どうして、ワグネルが囚人兵を活用できるか?
ワグネル内部は、治外法権でワグネルの掟が適用されるからです。命令に逆らえば、即銃殺です。戦場でためらったものも、銃殺です。
突撃する以外に生き延びる道は、ありません。
ほゞ、死傷率80%の過酷な運命です。
逃げたのは、探し出されてやっぱりワグネルに殺されます。
だから、戦場で逃げ回っているのは、ロシア軍の正規兵です。数が圧倒的に多いから、どうしても正規軍の方が、目立ちます。
ワグネルの囚人兵は、ひたすら突撃して死ぬか運が良ければ、生き延びます。
そこで、独裁者に悩みが発生します。
ロシア軍が、多少でも優勢に見せかけるためには、ワグネルが必要です。
ロシア軍は、ワグネルを排除したい。
やっぱり、優勢に見せかけたいからワグネルを排除できません。
何故なら?多少でも、前進しているのはワグネルの部隊だけだからです。見事な大敗北は、全部ロシアの正規軍です。
ワグネルが、今攻めているのがバフムートです。
囚人兵を使い捨てにして、随分肉薄しました。
ワグネルの戦術は、恐ろしいものです。
部隊を小隊単位で5部隊用意します。
1~4までは、囚人兵です。順番に突撃します。死ぬ以外は停止は許されません。
5番目にワグネルの本来の傭兵が突撃します。
その時には、ウクライナ軍も弾倉の交換とかに手間取り5番目は、撃退できない。どのタイミングでウクライナ兵の射撃が途切れるかを、計算してそのような部隊編成をしているのです。1~4は全部、死んでいい。5番目がウクライナ軍の陣地を制圧すればよい・と言う犠牲をあらかじめ計算した、恐るべき人海戦術です。
こうやって、ウクライナ軍の陣地を1個づつ撃破していくのです。
正規軍には、絶対に出来ない戦術です。
なにしろたじろいだり引いたりしたら、即銃殺ですからね?突撃する以外に、生き延びる道はないという究極の戦術です。
そう言うわけで、ワグネルのオーナーはシブトク生き延びています。独裁者は、天秤にかけて今のところ、ワグネルありの判定です。
そのような訳で、ロシアの正規軍は、ほぼ戦果を挙げるのは、無理だと思います。指揮官無能、部隊全滅が多いからです。指揮命令系統が崩壊している以上、いくら数を集めても戦力にはならず、ウクライナ軍のお客さんになっています。
だから、ウクライナ軍もワグネルを壊滅したいのですけれど、やっぱり強いから中々壊滅できません。
ワグネルのオーナーは、アフリカに消えないようです。
次に起こるであろう何かに備えて、自分の手勢を強化し増やすでしょう。
結論、何十万人集まろうとウクライナ戦争とは無関係だと思います。そうです・
手勢を多く持っている者が、来るべき権力闘争で有利であることには、間違いありません。
ウクライナ紛争は、ロシア内部の権力闘争に変化しつつあるように見えます。巨大な利権の再分配が、目の前にぶら下がっている以上?
みんな、頑張るでしょう?
その時独裁者やそれにぶら下がっている連中は?
ウクライナの戦争に勝つよりも(ご褒美は勲章としょぼい金・)ロシア国内の権力闘争で勝って、様々な利権の再配分をした方がはるかに利益の大きい人たちが沢山ロシア国内には、います。
どっちを、頑張りますか?
利益の大きい方で頑張るでしょう・・
勝ったほうにお味方した連中は、ごっつい!ご褒美があります・・(人間は美しい過去の郷愁では動きません。お金で動きます。)
段々、話が小汚くなりますが?
元々の始まりが、小汚い動機や独裁者の夢物語ですから・または周辺環境ですから致し方ないことです。それが、ロシア国内に戻れば少なくとも戦争は、終わります。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/