「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

海苔とワカメは筋肉の元?健康の元?<2023年7月

2023-07-14 18:37:26 | 食事と食品

庄内地方の女性が米俵を5俵担いだというのは本当か?
https://kamuyai.com/?p=996

写真の5俵は宣伝用のようです。
実際には1俵で1日千俵運ぶのが平均的な仕事だったようです。

なぜ、こんな記事を出したかと言うと日本人は小柄だけど体力のある人種です。

歩荷(ぼっか)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A9%E8%8D%B7
強力あるいは剛力(ごうりき)

昔は馬は高級品で普通には利用できませんでした。そんな場所では、人間が荷物の運搬をしていました。

こんな力持ちの人々は、何を食べていたんだろう?
素朴に疑問に思いませんか?
肉や魚をモリモリ食べいたのでは、ない事は確かです。

答えを先に言うと・・
「海藻」や「豆」、「野菜」、「味噌汁」など

☆ネタばらし
「健康寿命を伸ばすなら海藻を食べよ」 医師が推奨、日本人特有の腸内細菌・酪酸菌は海藻から筋肉を増やせる
2023年6月30日(金)15時10分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2023/06/post-102050_1.php

近年、色々な研究が進んでいます。
この研究は筋肉量と食べ物の関係です。
理由は筋肉量の多い少ないが病気や加齢による衰弱と密接な関係があるからです。
では、筋肉量を減らさないためにどのような食事をするべきなのかに着目した訳です。

「パプアニューギニア高地人」の例
ほぼ全員がっちりした筋肉質の体型を持つ山岳民族です。
では、彼らは何を食べているのか?
主食はサツマイモ
動物性たんぱく質をほとんど摂取していない
たんぱく質摂取量は、私たち日本人の平均(1日あたり約80グラム)の半分ほど

その理由
ほぼサツマイモのでんぷん(糖質)だけで筋力や筋肉量を維持できている。
日本人にはほとんど見られない特殊な腸内細菌が多く存在していることがわかった。

タンパク質を体内で作り出すプロセス
『パプアニューギニア高地人がサツマイモを食べると、腸内で分解されて窒素が発生する。すると、窒素固定菌によってその窒素から筋肉の材料であるアミノ酸が生成される。そのアミノ酸から筋肉ができる――。そう考えられている。

彼らの筋肉は肉のたんぱく質ではなく、「腸内細菌が窒素からつくった独自のプロテイン」でできているというわけだ。』

日本人の場合
『だが日本の長寿地域での研究では、肉を食べなくても、たんぱく質の摂取量が多くなくても、筋力が衰えず、年齢を重ねても元気で活動的に暮らしている人が大勢いることが判明した。そこには、やはり、日本人独特の腸内細菌が関係しているのだ。』

『日本人の腸内細菌は世界的に見ても非常に特殊である。例えば日本人の約90パーセントに、海苔などの「海藻」を分解する酵素を持った腸内細菌の存在が認められている。』

『この特有の腸内細菌のおかげで、日本人は海藻に含まれる「ポルフィラン」という炭水化物を分解して栄養源(エネルギー)に変えることができる。民族によって腸内細菌は異なるため、栄養学も十把一絡げに論ずることはできないのだ。』
答えは?
『実際、日本の長寿地域での研究では、筋肉量と肉などのたんぱく質摂取量とは相関関係がなかった。筋肉量と相関したのは、腸内で「酪酸」を作る「酪酸菌」(ラクノスピラ、ロゼブリア、コプロコッカス)だった。そして、腸内に酪酸菌が多い人が食べているものを分析すると、「海藻」や「豆」、「野菜」、「味噌汁」などだったのだ。肉を食べているから筋肉が多いわけではない。肉などのたんぱく質を摂ることだけが筋力アップや筋量の増加につながるとは限らない。肉食も手段のひとつではあるが、絶対条件ではないのだ。』

タンパク質の摂取量と筋肉量は、比例していません。
日本人のほとんどが持つ「腸内細菌」に合わせた食事をしなければ、ならない事になります。日本人が昔から筋肉量を維持してきたメカニズムは、以下のようなものであるそうです。

『日本人が先述した海藻などを食べると、海藻に含まれる水溶性食物繊維をエサとする酪酸菌が腸内で活発になって酪酸を産生する。酪酸が増えることで筋肉の減少を防ぐことができる――。こうしたメカニズムが日本人に長寿をもたらしてきたのだ。』

海藻のアミノ酸スコアは、驚くほどに高くほぼ肉や卵と変わりません。
まずは、海藻、豆、野菜、味噌汁などをしっかり食べて腸に酪酸を増やす事が大切だとの指摘でした。

このような食事をしている人が多い地域が「日本の長寿地域」になっているそうです。動物性たんぱく質の摂取量は、ほぼ無関係でした。

筋肉量を維持することは老後の病気を防ぐためにも衰えを防ぐためにも、絶対に必要な事です。

しかし、そのために1日男なら60g、女性なら50gのタンパク質を摂取する必要は、ないという指摘です。
日本人の特殊な腸内細菌が・・
「海藻」や「豆」、「野菜」、「味噌汁」など
このような食品から体内でタンパク質を作り出してくれるのです。それが筋肉量の維持になっているのです。

意外にも?
動物性たんぱく質は、それほど必要がなく。
「海藻」や「豆」や「野菜」が日本人の体内でタンパク質を作り出していると言う指摘でした。

つまり、日本人が昔から食べてきた食事が日本人の長寿を生み出しているようです。特に常食にしたいのは「海藻」です。ワカメや海苔やコンブなどを普段から食べるのが良いことになります。

☆誤解しやすい点?
カロリーが不足していた食糧難の時代
この時代には、たんぱく質や脂肪は高カロリー食品ですからカロリーを補充するのに有効です。

カロリーを十分に摂取できる今の時代に、たんぱく質や脂肪はそれほど必要ではなく、むしろカロリーオーバーの原因になると言うことです。動物性たんぱく質や脂肪を減らせば、その分穀物を食べられます。穀物からカロリーを摂取した方が健康的であることになります。

この記事の研究内容が正確であれば、日本人には動物性たんぱく質はほとんど必要ないことになります。脂肪分過多の今、世間にあふれている食事は、ほぼ害悪であると言えます。



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