2024.09.11
ロシア軍の反撃、ウクライナ軍部隊がクルスク方面で包囲された可能性
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-counterattack-may-have-ukrainian-troops-surrounded-near-kursk/
場所は、ウクライナが侵攻したロシア領の西側のセイム側東側でコレネヴォКореневоから南に下った川沿いの地域です。
数日前のウクライナ側の発表によれば、このエリアのロシア軍をウクライナ軍が包囲しつつあるという話でした。
昨日の記事では、ロシア軍の反撃が報告されました。<略図の1枚目>
日記
『クルスク戦線>ロシア軍が西側のコレネヴォКоренево付近で大きく反撃<ウクライナ紛争2024/09/11』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/784dc17c06087aad0879e0c9a30f56ac
今日の記事では、ロシア軍が更に進撃し逆に「クラスヌクチャブリスコエKrasnooktyabr'skoe」や「ヴィシュネフカVishnevka」エリアをロシア軍が包囲する動きを見せています。<略図の2枚目>
昨日の位置から西から押し返したロシア軍は、ビャホヴォByakhovoを制圧しさらに東に圧迫を加えています。
北から下ってきたロシア軍はスナゴストSnagost'の市街地を制圧して南に進撃しました。
その結果、両拠点の間の狭いエリア(数km)は戦闘地域になり、迫撃砲が届く範囲です。
更に戦闘地域は、ビャホヴォByakhovoの東のオブホフカObukhovkaまで広がっています。既にウクライナ軍が掃討された可能性も指摘されています。
略図が示すところでは・・・・・
クラスヌクチャブリスコエKrasnooktyabr'skoeとヴィシュネフカVishnevkaのエリアにいるウクライナ軍は事実上包囲され、脱出は困難でしょう。
迫撃砲で砲撃される幅数kmの長い戦闘エリアを脱出しなければ、なりません。
セイム川沿いに押し込めたロシア軍Aを包囲して撃破しようとしていたウクライナ軍は、見事ロシア軍の罠にかかったと言えます。
ロシア軍Aは、囮でその西と北に包囲のためのロシア軍B、ロシア軍C他がじっとタイミングを待っていたことになります。
ここまで完璧に罠が成功した作戦は、この紛争では初めてではないかと思います。
遠征軍の怖さですね。
地理を知り尽くした防衛軍が、見事カウンターを成功させました。
そしてクルスクのウクライナ軍は、攻撃しているところ以外ではスカスカであることも分かりました。1万数千人程度の部隊で1300平方kmのエリアに全部、兵力を配置するのは無理だと思います。最低5万人程度は必要だと思います。
もっと、ロシア軍はウクライナ軍を削るのかと思っていましたが、どうやら削るのではなく撃破を狙っているようです。
ロシア軍の本気の反撃が来ては、クルスクにいるウクライナ軍は相当厳しいことになりそうです。
ウクライナ軍は、クルスクで越冬する必要は、ないかもしれません。
航空万能論の記事のコメント欄を読むと皆さんの感想が書いてあります。
ここまで投げ槍というのか諦観の漂うコメントは、これまで見たことがありません。
「呆れ果てた!」
と言うことのようです。
私も同感です。
(どうするんだか❓ロシアのお仕置きが極めて厳しいのだけは今から分かります・・スパルタ教師プー◎ンと逆らう悪ガキ・ゼ◎ン・・かな❓)
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27