「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ドイツ・シュルツ首相の変化<2023・3・17ウクライナ紛争>

2023-04-07 17:38:41 | NATOとアメリカ

この戦争で大きな変化を見せた人は、二人います。
一人は、ウクライナの大統領です。戦争前の2021年ごろの写真を見ると頼りないにやけたニイチャンに見えます。
戦争発生後は、だんだん顔つきが変わり、今では別人のように見えます。戦争が、戦時の大統領に変化することを求めました。見事にその使命を果たしていると思います。

もう一人は、ドイツのシュルツ首相です。
去年の開戦後は、困っているおじさんに見えました。
何しろ政権基盤が、いんちき3党連立政権です。立場も弱いしドイツ国内も混乱しました。
その主な理由は、ロシアとの関係をどうするかの問題です。従来のドイツの外交政策は、100%親ロシアです。
ロシアから、大量のエネルギーを(格安で)購入し、ロシアに経済進出して、ロシアビジネスで稼ぐ経済構造が出来上がっていました。それを作り上げたのが、前首相のメルケルです。当然、ドイツ国内にはロシア人脈がガッチリ!残っています。

だから、ドイツには簡単にロシアと縁切りできない理由がありました。だから、最初はシュルツ首相は、ウクライナ問題とロシアとの関係について、あいまいな立場を取るしかありませんでした。
ついには?
「ドイツはまた、歴史の誤った側に立つのか!」
と、まで言われてしまいました。
そうこうしているうちに、ロシアに対する経済制裁がどんどん決まっていき、ドイツは?
「ロシアの踏み絵を試されました」
(ロシアの仲間か?NATOの仲間か?)
結果、踏み絵を踏んだドイツは、徐々にロシアとの関係を薄めていきます。決定的だったのは、ロシアのガスを購入しないことを決めたことでしょうね。おかげでドイツは大変なことになりました。スポット市場でガスを買いまくり液化天然ガスの受け入れ施設を突貫工事で建設し、暖冬のおかげもあり何とか冬を乗り切りました。

一方で、ロシアと手切れを決めるなら取引の相手先を変更しなくては、なりません。去年は、中国を訪問し経済的な関係を強化しました。

そのころから、シュルツ首相の顔つきが変わってきました。頼りないおじさんから、ドイツの首相らしい顔つきに変わりつつありました。

完全に変化したのは、今年1月にドイツ製戦車のウクライナへの供与を決め、転売を認めた後です。
(それを過去の傷などチクチクつつきながら煽りまくったのは、ポーランドです。過去の、借りを返せや・思い出したくないドイツの過去です・・歴史の被害者にはそれを言う権利があります・・シュルツ首相もブチ切れて!エ~イ!と覚悟を決めたわけです=まとめて面倒見ます!全部、ドイツにお任せください!⇒すごく分かりやすいでしょう?だから、ロシアは向こう200年くらいはウクライナ侵略の非を問われ続けるでしょう。既に「歴史の誤った側に、自ら立っています。ロシアの戦争犯罪は、これから問われ続けます。」
勝てば官軍方式でロシアは、これまでやってきました。負ければ賊軍・・これからロシアはそれを体験するでしょう・・)

その後、完全にゲルマン魂になりました。
それは、顔を見れば分かります。
ドイツの国家のために覚悟を決めたのでしょうね。
完全にロシアと手切れをして対決することを決意したのでしょうね。もう、後には戻れません。
こうして、ロシアは戦後の長い(隠れ)同盟国を失いました。ゲルマン魂になったシュルツ首相は、徹底的なウクライナ支援とバルト3国防衛を宣言します。

ロシアビジネスを捨てた以上は、他に貿易相手や取引相手を開拓しなければなりません。去年の中国訪問も、その中での動きです。

日独、経済安保で連携模索 18日政府間協議初開催
2023年03月17日16時19分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031700749&g=int

ドイツ政府の内閣が一式来ています。
つまり、今後はドイツは東南アジアとの関係を深め、活路をそこに求めると言うことです。
次世代戦闘機開発では、イギリスに上手いことやられましたからね。ドイツだって、一枚かみたいでしょう。
他にも協力できる分野は沢山あると思います。

情けなく思うこと・・
G7の首脳は、6か国はウクライナを訪問しウクライナとの連帯を示しました。
1か国だけ、びびって行かない国があります。
(あのなあ?ロシアのミサイルが命中して死んだって、名誉の戦死なんだから?びびるな!)

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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