「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2023・3・31NATO>フィンランドのNATO加盟が決定

2023-04-11 15:55:37 | NATOとアメリカ

ワールド
2023年3月28日9:15 午前3日前更新
ハンガリー、フィンランドのNATO加盟承認
https://jp.reuters.com/article/nato-nordics-hungary-finland-idJPKBN2VU007

ワールド
2023年3月31日6:22 午前17分前更新
トルコ議会、フィンランドのNATO加盟を承認
https://jp.reuters.com/article/nato-nordics-turkey-finland-idJPKBN2VW20M

隣国のスエエーデンも加盟を申請していますが、上記両国の承認が得られません。ハンガリーはNATO加盟国であるのに首相が親ロシアです。大統領と議会は、ユーロ派と言う組み合わせで、首相はフィンランドについても批准に反対していましたが、議会が承認しました。

トルコは、スエエーデンとは折り合いが悪いです。中立政策に時代にトルコのクルド人過激派を、国内にかくまい活動を許していました。その件もあり、トルコが感情的になっていて、承認のめどは立っていません。

しかし、フィンランドのNATO加盟が決定したことにより、ロシアにとり悪夢が実現しました。南はトルコから北は、フィンランドに至るまで長大なNATOとの国境が生じました。フィンランドとロシアの国境は、1300kmです。しかも、フィンランド国防軍は、ウクライナを除けば現在ヨーロッパ最強であろうと目されるほど強力です。

ソ連は、長年こうしないために精一杯の外交努力をしてきました。フィンランド国民は、NATO加盟反対の意見の方が多かったのです。だから、これまでは中立でした。しかし、ロシアのウクライナ軍事侵略で一気に国論が変化して、すぐNATO加盟申請をしました。

北極圏でも、西側とロシアの鬩ぎあいがあります。ここにも影響があります。

NATO諸国の団結も生み出しました。強力な経済制裁が発動され、これは戦争が終わった後も簡単には解除されないと思います。ウクライナに対する損害賠償と戦争犯罪の責任を問われるからです。

この戦争が終わったときには、ロシア陸軍はズタズタになり、誰も恐れなくなると思います。この戦争でロシア軍が失った装備や兵器は、膨大でありそれを再建するためには、長い年月が必要でしょう。西側の経済制裁を受けたままでは、不可能に近いことです。

そして、主に西側諸国とそれに近い自由主義国家からの信用を完全に失いました。これらの国は、ロシアを完全なる敵性国家としています。NATOがロシアを敵性国家に指定したのは、去年です。それまでは、NATOにとってロシアは敵性国家でなかったのです。NATOも寝ぼけていたというしかありません。2014年のクリミア侵略がありながら、形式的な経済制裁でお茶を濁し、ロシアの資源やエネルギーとロシアマネーとロシアビジネスに群がっていました。ロシアのウクライナ軍事侵攻を招き寄せたのは、このようなNATO諸国のロシアに甘い態度です。(甘いというより、摺りよりですね。ロシア旦那~スリスリ・・・一番ひどかったのが、ドイツのメルケル!)

だから、ロシアはウクライナに軍事侵略してもNATOの対応は、腰砕けだろうと予測したわけです。アメリカの大統領など最悪でした。最初から、アメリカは軍事的な対応はしないと明確に発言していました。もし、アメリカが軍事介入もありうるし侵略に対して断固たる対応をする!と宣言していれば、どうです?ロシアは、侵略を中止してウクライナと交渉したかもしれません。

ウクライナの当時出していた条件は、その当時の現状を認めユーロやNATO加盟は放棄して中立を保つという内容です。それだけでも、ロシアにとっては外交的大勝利でしょう。

しかし、ロシアの独裁者は情報機関から誤った分析を報告されていました。首都キーウは3日で陥落し2週間もあればウクライナは屈服するという内容です。どうやら、独裁者は本気でそれを信じていたようです。

「首都キーウは3日で陥落し2週間もあればウクライナは屈服する」
ロシアから流されたプロパガンダでしたが、どうやら独裁者は本気で信じ込んでいたようです。だから、ウクライナの提示した和平案を蹴り、軍事侵略を実行したようです。

色々なことが起きました。
フィンランドのNATO加盟が決定が、その一定の帰結です。ロシア包囲網が完成してしまえば、もうロシアがヨーロッパに手出しする事は、事実上不可能でしょう。NATO諸国を団結させ、何より眠れる軍事大国ドイツを目覚めさせました。

旧ソ連時代から長いこと続けてきた外交努力を、全部一気に破壊したのが、ロシアの軍事侵略です。ロシアは、ほぼ永遠にヨーロッパ諸国から危険な敵性国家とみられるでしょう。ヨーロッパ以外の周辺諸国も同じだと思います。

まともな国家指導者であれば、絶対にしない又しては、ならない事を平然と行った跳ね返りは、大きなものがあります。政治的に気が狂っているとしか言いようが、ありません。

ロシアは、自らの行いで招いた罪の償いをこれから長い年月をかけて償わなければなりません。

ドイツは今でも時々批判されます。日本だって、同じでしょう。今も周辺諸国から批判されることがあります。同じことを、これからロシアはしていかなければならないのです。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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