「北の山・じろう」日記

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クリミア帰属変更「無効」ロシア下院に法案提出<2024.3.14

2024-03-14 23:01:11 | ロシアと周辺国

クリミア帰属変更「無効」ロシア下院に法案、併合正当化
2024/3/12 09:32
https://www.sankei.com/article/20240312-UPOEKASJERNTFPAQS6BPR32KYI/

この記事タイトルを見て意味が分かった人は、クリミア半島の歴史を知っている人だけだと思います。

近い過去は、オスマン・トルコ帝国のクリミア・ハン国です。長いトルコ・ロシア戦争の結果、ロシア帝国が自国領に編入しました。
旧ソ連が成立するとクリミア自治ソビエト社会主義共和国になります。その後、自治共和国は廃止されロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のクリミア州になります。

どっちにしてもロシア帝国がクリミアをトルコから奪い取った後は、ロシア領です。

その後、ニキータ・フルシチョフが1954年にウクライナ・ソビエト社会主義共和国へと移管します。
当時、ウクライナ人の機嫌を取るためにいわゆるサービスをしたわけです。
1954年当時、将来ウクライナが独立することなど誰も考えなかったと思います。
クリミアは、元々ロシア領でありウクライナは無関係です。たまたまそんな経緯から行政区画の変更をしただけです。

だからウクライナがクリミアの領有権を主張する根拠は少ないか無いと言えます。
しかし、ウクライナが独立するときに丸ごと持って行ったので一応ウクライナ領には、なっていました。

ロシアが2014年クーデター後、即座にクリミアに侵攻し実効支配したのには、このような背景があります。

ウクライナとロシアの領土問題には、常にこのような歴史的経緯が付きまといます。
簡単な話、ウクライナが中立でありNATO非加盟であればこのような問題は発生しなかったでしょう。

ロシアに反旗を翻して敵方に寝返るのなら!
ロシア領は、置いていけ!

と言うのが2014年以降のウクライナ紛争の非常に分かりやすい説明です。
今のウクライナ過激民族主義者がウクライナ領として主張出来るのは、スターリンがポーランドから強奪した西ウクライナです。そこがウクライナ過激民族主義者のいた場所です。

だからスターリンがポーランドから西ウクライナを強奪したツケが、今ロシアに回ってきたということです。
悪いことは出来ませんね❓
もし、スターリンがそうしなければ、西ウクライナはポーランド領であり、ポーランドと戦争が起きたと思います。ポーランドは、スターリンが西ウクライナを強奪したおかげでゴタゴタから免れたという歴史の皮肉があります。

※余りにもロシアのクリミア侵攻が評判が悪いし、自分達の正当性を主張するために、遅まきながら政権与党「統一ロシア」の国会議員2人が、「1954年のニキータ・フルシチョフがクリミア半島をロシア共和国からウクライナ共和国に帰属替えさせた決定を無効とするための法案」を提出したという、気の長い話です。
(単純にクリミアは、ロシアの固有の領土だ!と主張した方が、分かりやすいと思いますけれど❓実際その通りですから・・変に言い訳をするから、「悪いことをしたんだろ!」と疑われるわけです・・)

※説明するとこれほど長くなります。
私はクリミアに関してはロシア人の主張が正しいと思います。
ウクライナがクリミアの領有権を主張するのは虫が良すぎるし、ずうずうしすぎると思います。

もし、どうしても欲しいなら❓
ロシア帝国がトルコと戦争して奪い取ったように、ロシアとの戦争に勝って奪い取るのが筋だと思います。

トルコがロシアのクリミア併合を認めないのには、このような過去の歴史があるからです。トルコは、「クリミアはトルコ領だ!」と内心思っているでしょうね❓

※複雑怪奇に長~く入り組んだヨーロッパの領土問題❓
いいのか悪いのかは、他人には全然分かりません。
クリミアは、ごく単純な方です。
だから❓
日本政府は、ヨーロッパの問題や紛争には関与しない!
何が何だか❓分かるわけがないでしょう!


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