「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ戦線・ハルキウ州クピャンスクの激戦<2023年7月

2023-07-20 18:44:41 | ウクライナ紛争

ロシア、クピャンスク一帯に兵士10万人余を集結 ウクライナ軍報道官
2023.07.18 Tue posted at 09:51 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35206650.html

この記事を読むと、ハルキウ州クピャンスクКуп'янськにロシア軍は、10万人の大兵力を集中してこれから大攻勢をかけようとしているように見えます。

しかし、ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官が言い間違えたのか、CNNの記者が聞き間違えたのか不明ですが、二つのことを報道官はコメントしています。

①クピャンスクКуп'янськに10万人の兵力を集結させている。
②ドネルク州リマンЛиманからクピャンスクКуп'янськの前線に10万人の兵力を集結している。

どっちを言っているのか分かりません。
元々、この方面にはウクライナ軍によると7万人の兵力がいました。
約100kmに及ぶかなり長い前線です。
主な前線は、3か所あります。
ドネルク州リマンЛиман方面
ドネツク州スバトボСватове方面
ハルキウ州クピャンスクКуп'янськ方面

仮に11万人いるとすると、各方面に3・5万人です。
スバトボを3万人と仮定すると、リマンとクピャンスクには4万人くらい配備していることになります。
このような配備なのか、それともクピャンスクだけに10万人なのかが、分かりません。

記事としては、非常に不正確ですね。このような場合は、他のメデイアが報道するのを読まないと分かりません。

しかし、この方面に20万人も配備できるほどロシア軍の兵力は、ないと思います。

バフムトの防衛にも5万人配備していますし、南部戦線やほかの占領地の防衛もあります。だから、バフムトで5万人、リマンからクピャンスクで12万人、合計17万人ぐらいが限界だと思います。

それにしても、1つのエリアに4万人も投入されると激戦になると思います。
現在、ロシア軍はドネルク州リマンЛиман方面で攻勢をかけていて、若干ロシア軍が進出しているようです。
戦車900両超、多連装ロケット砲370基超を投入していると言う事ですのでかなりの戦力を投入するようです。
おそらく予備兵力や装備と武器を投入しているのでしょう。これでロシア軍がウクライナ軍の防衛陣地を突破できなければ、ロシア軍は大損害を被る事になります。

ロシア軍にとって致命的なのは、数万人のワグネルの突撃部隊を失っている事です。もし、どの戦線かに数万人のワグネルの部隊が投入されたなら、その方面のウクライナ軍は、かなり危険なことになります。

バフムトもそうでしたね。ワグネルの部隊が激戦の末バフムトの粗方を制圧しました。ワグネルの部隊が離脱したバフムトは、現在ロシア軍が劣勢です。

ロシア軍は、東部戦線で攻勢に出ていますから、この方面では激戦が続くと思います。しかし、ウクライナ軍にとって最大の強力な敵であるワグネルの部隊は、離脱していません。おそらくウクライナ軍は、突破される事はないと思います。そして、突破できなければロシア軍には大きな損害が出ると思います。

既にバフムトでは、ロシア軍にかなりの損害が出ているようです。同じことが、リマンЛиман方面とクピャンスクКуп'янськ方面で起きるかもしれません。ウクライナ軍が守り切れば、そうなると思います。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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