「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

イタリアの暗黒史~その2~アメリカと日本<2023年1月28日 8:23

2023-05-04 00:38:49 | 世界の社会問題と事件事故

前回では、昔のことを書きました。
イタリアでは、相変わらず4大組織が大きな力と影響力を持っています。

では、アメリカはどうなのか?
昔のような派手なことは、出来なくなり社会の片隅でひっそり生きているようです。
マフィアと言えば、イタリア系が有名で実際に各人種別では最大の勢力です。
イタリアン・マフィアが生まれた背景は、イタリア系アメリカ人(移民)に対する差別と迫害です。
一番遅くアメリカに渡ったイタリア人は、一番底辺の仕事しかなく、それすらなければ失業しました。
先にアメリカに来ているイングランド系、アイルランド系、ドイツ系などのアメリカ人が、そうするのです。
貧困と差別が、イタリアン・マフィアを生み出しました。

そして、その流れは今も続いています。
アフリカ系の差別は、昔から同じ。
その次にやってきた中南米・カリブ海系あるいはアジア系に対する差別は、今でも続いています。

反社会勢力と一般市民の生活の関わり【アメリカ ニューヨーク・イタリア】
Jul 12, 2019
https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/archives/tokyo-crossing/2019/07/12-084046.html

今時、犯罪をするより働いた方が、よっぽどお金が儲かるから犯罪者になる人間が少ないようです。
そして、徹底的なFBIの組織暴力の摘発と起訴・投獄により
既存の大組織は、昔のようには金儲けも出来ないし犯罪を犯すと、すぐ逮捕・投獄されるのでそれもやりにくいと言うことで、下働き的な仕事を地道にやっているみたいです。
大体、地下組織ですから今どれくらい残っているのかも分かりません。一応、リストはネット上で見つかりますが、ごく一部にしか言及していません。

地下に犯罪組織があることは、分かります。
アメリカには、巨大な麻薬市場があります。
生産地は、中南米各国です。
仕入れと卸売りが、メキシコ。
ここまでは、すぐ分かります。
アメリカで仕入れと小売りを担当している組織が複数あるはずです。ここは完全に地下に潜ってしまっているので、全然分かりません。
そして、今は麻薬の売人なんてアメリカではいなくなりました。大体、する人間がいません。
だから、今ネット販売です。組織間の資金のやり取りに大きく貢献しているであろうと思われるのが、暗号資産です。
商品自体も昔のように粉を水で溶かして注射するなんてのは、ほとんどないと思います。今は、錠剤で販売しているようです。それに便乗して偽物を売る輩もいるようです。

アメリカでは、犯罪のやり方も大きく変わっているようです。昔式は、もうけも少ないしやばいからやらない。だから、既存の大組織は衰退しているようです。しかし、その穴埋めをしているであろう者たちは、地下深く潜ってしまい、その部分は全然分かりません。

大体、アメリカの場合、今はマフィアより一般市民の方が狂暴です。銃の乱射事件や殺人事件は、昔は犯罪組織の専売特許でしたが、今それをやるのは一般市民です。

さて日本です。
日本は、昔はやくざです。
戦後の秩序が失われた時代に、一気に勢力や構成員が膨張しました。これが、現在の暴力団です。ごく最近まで、いわば放置状態にありました。バブル時代を通じて大きな勢力になってしまい、ついに警視庁も本気で取り締まりに動きました。

アメリカの周回遅れのことが、大体日本で起きます。
アメリカとの違いは、元暴力団員や犯罪者を受け入れる職場は少ないと思います。
食っていけないから仕方なく、暴力団にいると言うような現状があります。
しかし、法律が改正され特に組織犯罪集団には思い刑罰が科せられるようになりました。昔なら、10年もお勤めすれば、娑婆に出てこられたのですが、今20年当たり前。うっかりすると、死刑か無期懲役です。
収入とリスクが、見合わないから段々と衰退しています。新規の参加者も少ないから、高齢化しています。だから、だんだんと勢力を失いつつあります。

ところが、予想していなかったことが起きました。
犯罪者の地下化です。
既存の大組織でない、非合法犯罪グループが出来てしまいその実態が、良く分からないことになりました。
半ぐれ・などは、分かっている方で、全然分からないのが活動したりするようになりました。

特殊詐欺集団。末端は逮捕されるけれど上層部には手が届きません。誰が、どこが主犯なのかさえ分からないと思います。

今回起きた、連続強盗事件。
指示役グループは、フィリピンで身柄を拘束された様です。しかし、これだって主犯=企画したグループまでたどり着けるかどうかは、不明です。

昔、中国系窃盗団や強盗団が、日本で活発に犯罪を繰り返しました。今は、中国から犯罪者を呼び寄せる必要がなく、国内で実行犯を集められる時代になりました。

今回起きた、連続強盗事件は偶発的に起きたのではなく、試験的にやってみた可能性があります。
今後も、起きる可能性があると言うことです。

犯罪者と警察組織は、いたちごっこで表の取り締まりを強化すると、地下に潜ってしまいます。そして新しい犯罪を考えて実行します。

まあ、リスクには注意した方が無難でしょう。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。