「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ナマケモノの毛皮に抗生物質生産菌が、いるらしい&抗生物質の乱用が耐性菌を生み出している現状<2023・5・01

2023-05-05 09:46:14 | 世界の社会問題と事件事故

ナマケモノの毛皮に抗生物質生産菌か 耐性菌問題に光 コスタリカ
2023年5月1日 18:30 発信地:カウイータ/コスタリカ [ コスタリカ 中南米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3462368?cx_part=top_category&cx_position=3

「ナマケモノの皮膚上では虫や藻類、真菌や細菌など微生物の活動が活発で、その一部には疾病リスクもあるが、だが専門家らは、ナマケモノは驚くほど感染症に耐性があると指摘する。」

ナマケモノの毛皮は、けっこうバッチイのですね?
ところが、あまり感染症にかからないようです。
そこで調べてみたら、「潜在的病原細菌の増殖を制御できる」抗生物質生産菌が存在する可能性が明らかになったと言うことだそうです。

『近年深刻化している抗生物質が効かない近年深刻化している抗生物質が効かない「スーパー耐性菌」の問題に光をもたらすかもしれないと、研究者らは期待を寄せている。』

このような効果が期待されています。「スーパー耐性菌」が発生するため、細菌と抗生物質のイタチごっこ状態が発生しています。

本来、抗生物質の投与には慎重で限定的であるのが望ましいと思いますが、薬価が高いため風邪にすら投与したがる医者がいます。これは、日本だけではありません。抗生物質の乱用が、「スーパー耐性菌」の発生のサイクルを速めてしまいます。

世界の河川から抗生物質を検出、安全基準の300倍超も 研究
2019年5月31日 15:06 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3227764?cx_part=related_yahoo

自然環境に存在する抗生物質が、どこから拡散しているのか?自然環境の中で普通に生じるものでは、ありませんから例えば魚やエビの養殖などでも抗生物質を餌に混ぜて食べさせている例もありますし、あるいは陸上の家畜などに使用されている例もあるかもしれません。

安易な抗生物質の乱用が、自然環境に拡散してそれが「スーパー耐性菌」の発生のサイクルを速めているとしたら、愚かなことです。


養殖エビは抗生物質漬けです
2019年2月1日
https://kosugi-clinic.net/blog/%E9%A4%8A%E6%AE%96%E3%82%A8%E3%83%93%E3%81%AF%E6%8A%97%E7%94%9F%E7%89%A9%E8%B3%AA%E6%BC%AC%E3%81%91%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82/

エビ養殖が環境破壊に!? 安心安全なエビを選ぶ方法を紹介
2022/03/23
https://shareshima.com/info/1393

シンポジウム
魚介類養殖環境における薬剤耐性菌

シンポジウム
耐性菌問題を考える
https://www.jsvetsci.jp/05_byouki/taiseikin/taiseikin.pdf
シンポジウム
耐性菌問題を考える 「より抜粋引用」
2003年11月21日
2.耐性菌はどこで生まれるのか
日本での抗生物質使用の全容(純末換算値)
病院内 100 トン
人への処方薬 420 トン
家畜 1060 トン
養殖魚 230 トン
農薬 400 トン

畜産業界における抗生物質の乱用が、世界で「耐性菌の脅威」を生んでいる
2020.01.28
https://wired.jp/2020/01/28/farm-animals-are-the-next-big-antibiotic-resistance-threat/

☆つまり世界中の河川から検出された抗生物質の拡散は、このような利用法が世界中で行われていることによります。「耐性菌問題を考える」では2003年11月21日この時点の使用量が例示されています。これを世界中でやっているからその水が流れ込む河川では、恐ろしい量の抗生物質が存在しているのです。更に海の養殖にも大量に使用されています。

☆抗生物質の家畜への乱用は、家畜にも耐性菌が表れています。これも人に感染するリスクが大きいです。
家畜への使用量が多い国は・引用>
https://wired.jp/2020/01/28/farm-animals-are-the-next-big-antibiotic-resistance-threat/
「ただし、この問題は全世界的なものではない。家畜における抗生物質への耐性菌の問題が深刻な場所は、中国やインド、ブラジル、トルコ、イラン、ケニア、そして一部の新興国だ。これらは食用肉の需要増によって、大規模畜産が急増している地域にあたる。」

このように家畜から耐性菌が生まれています。人間だけでは、ないのです。しかし引用例は、正確ではないと思います。日本でも家畜への抗生物質の使用はかなり多いです。農薬にまで使用されています。一部の国だけではなく世界的に使用されていると思います。

例えば、近年毎年のようにトリ・インフルエンザが流行します。その理由だって家畜のニワトリに抗生物質を使っているのが理由かもしれません。やたら多いでしょう。トリ・インフルエンザ・ウイルスが抗生物質の乱用で変化して、より感染力の高いウイルスに変化したとしたらどうします?

つまり、医療もそうですが畜産業や農業、魚介類の養殖業など抗生物質を使用している全ての分野でその利用を減らさなければ、人間だけでなく鳥や家畜、あるいは魚介類などあらゆる分野で耐性菌が増えていき、その発生のサイクルが急速化する事が考えられるのです。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。