「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

NATOの意思決定システムの変化<2023年2月23日 6:30

2023-04-01 19:30:00 | NATOとアメリカ

これまでは、主にフランスとドイツの決めたことに他の国も従うような仕組みでした。
ところが、これらの国はロシアのウクライナ軍事侵略では、何の役にも立ちませんでした。それどころか、NATOの足を引っ張ったと言えます。プーチンと接触するフランス。ウクライナ支援を渋るドイツ。

ロシアのウクライナ軍事侵略に脅威を感じる国々が、NATOの意思決定を主導するようになりました。
「明日は我が身」を皮膚感覚で実感できる国々の団結は、素早かったです。そして、ウクライナへの軍事支援の実行も早かったです。最後まで、戦車を出し渋ったドイツとは正反対でした。

米、中東欧の防衛強化で合意 ポーランドで首脳会合
2023年2月23日 5:45 発信地:ワルシャワ/ポーランド [ ポーランド ヨーロッパ 米国 北米 ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3452590?cx_part=top_topstory&cx_position=2

会合に参加したのは・・
ジョー・バイデン米大統領
NATOのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長
ブルガリア、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア

全部、鉄のカーテンの時代に東側にいた国々です。
ドイツやフランスには、それが分からないのですね。
それどころか、まだロシアビジネスに未練を持っているでしょう。
お金の問題ではなく!命の問題だ!
参加していませんが、イギリスも同じ考えです。

アメリカは、バルト3国への派兵している兵力を増やすでしょう。当然、この地域に優先的に武器の売却も進めると思います。

ブッシュJr元アメリカ大統領の言ったことを、覚えていますか?
頭の弱いカウボーイでした。
しかし、本質は理解していました。
西ヨーロッパを古いヨーロッパと切り捨て・
東ヨーロッパを新しいヨーロッパと持ち上げました。
今、ヨーロッパの危機に際して、正にその通りになりました。古いヨーロッパと切り捨てられた代表は、ドイツの前首相のメルケルです。その時代の対ロシア外交が、今回のロシアの軍事侵略を招いたことに対し、半分は責任があると思います。今思い返すと、半分ロシアの工作員だったようにも見えます。

ポーランドは、NATOの合意を前提にF-16戦闘機のウクライナへの供与を表明しています。
イギリスは、ウクライナ空軍のパイロットの訓練をすでに始めています。やがては、ウクライナへのF-16戦闘機の供与もNATOの合意事項になると思います。

今、モルドバもロシアに内政干渉を受けて、政権が危うくなっています。ロシアをウクライナで止めなければ、東ヨーロッパ全体が、そうなると言うことです。

ワールド
2023年2月23日5:55 午前36分前更新
モルドバ大統領、バイデン氏を招待 ロシアとの関係緊迫下で
https://jp.reuters.com/article/moldova-politics-sandu-biden-idJPKBN2UW1OL

日本政府も、今回の教訓を学ぶべきでしょう。
太平洋にも火種は、あります。
今、協力すれば困ったときに援助を期待できるでしょう。
あるいは、火種のうちに拡大を防ぐことが出来るかもしれません。

火種を放置したから、ヨーロッパでは火災が起きました。
だから、せっせこ消火活動をしているわけです。



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