2024.09.7
侵攻926日目、ロシア軍のウクライナ東部に対する攻勢が止まらない
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/926th-day-of-invasion-russian-military-offensive-in-eastern-ukraine-shows-no-sign-of-stopping/
※私が日記で書く◎◎戦線は、私が独自に名称を付けたものです。戦場の数が多すぎて、一々その戦場を表記しようと思うと字数が多くなりタイトルにすら入らないかもしれません。
そのため各大まかな戦場を区切って◎◎戦線と表記しています。
バフムト~トレツク戦線は、今回新しく名称を作りました。字の通りバフムト~トレツクТорецькにかけてのエリアを指しています。
これまでこのエリアでは、戦闘は少なかったです。
どうやら、これから戦闘が増えそうです。
略図の2枚目の上の部分
バフムトの南西方面です。このエリアには、それほど戦略的な価値がありません。重要度の低いエリアです。だから、これまでは放置されてきました。
トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面でロシア軍が圧倒的に優勢になりましたので、その北の方のバフムトの南西方面をロシア軍が攻撃を始めました。
ウクライナ軍の拠点のほとんどないエリアですからロシア軍が進出するのは、それほど難しくないと思います。
しかし戦場には優先順位があり、優先順位の高い戦場でまず戦闘が起きます。そこで決着が付くと優先順位の低い隣接したエリアが次の戦場になります。
トレツクТорецькの東のドゥルジバDruzhbaから北上してもこのエリアに到達します。トレツクТорецькは市街戦になり余裕のできたロシア軍は、おそらく線路沿いに北西方向に進撃しつつ、北上も目指すのだろうと思います。
コンスタンチノフカКостянтинівка~バフムト~トレツクТорецькを線で結ぶと大きな三角が出来ます。
次の段階としてこの大きな三角のエリアの制圧を目指すのだろうと思います。
ロシア軍の作戦は、イヤになるほど慎重で計画的です。
順番にエリアを占領していきます。広大な土地を占領するには、結果として遅いようでもエリアを占領する戦術の方が確実で速いと言うことなのだろうと思います。
やはり2022年のハルキウ大敗北の失敗を繰り返さないための作戦であろうと思います。2022年は前線が伸びすぎて補給が追い付かなくなり兵力も足りなくなりました。そこをウクライナ軍がタイミングよく反撃作戦を実行したためにロシア軍は、ハルキウ州からの全面撤退を決めて、即実行しました。逃げ方が鮮やかだったので大敗走のように当時は、見えました。
しかし、やや失敗した部分もありましたがあれはロシア軍のハルキウ州からの全面撤退作戦です。
全部捨てましたが、兵員は大体無事で撤退しましたので、その後のロシア軍は、防衛戦を何とか戦う事が出来ました。
当時の人的戦力比は、ウクライナ軍70万人:ロシア軍14万人だったとのウクライナ側の見解があります。
だから領土を捨てて兵員を守ったロシア軍の決断は、今考えると大英断であった訳です。
当時は、ロシア軍をバカにして嘲笑していました。
このような事からの反省があるからロシア軍は、エリア進撃作戦を採用し、それを守っています。(補給=兵站と防御を重視します)
コンスタンチノフカКостянтинівка~バフムト~トレツクТорецькの大きな三角エリアが、次のロシア軍の攻撃(占領)目標です。
この方面のウクライナ軍が弱体化したのを見て、この作戦を決めたのだろうと思います。
ここが終われば、西の隣のエリアと言う流れでしょう。
このように攻撃していくと幹線道路T-0516の南側のエリアは、ポクロウシクPokrovskまで❓
ゾロ!ゾロ!ゾロ!っとロシア軍が制圧できるというわけです。
今のところ計画です。
しかし、何だか計画通りに行きそうな流れです。
これが可能になったのは、ドネツク州全域のウクライナ軍が弱体化したためです。
クルスク侵攻作戦のデメリットです。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27