「北の山・じろう」日記

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2024フランス総選挙・第1回投票>極右国民連合(RN)が大躍進、中道与党連合が大敗北<2024.07.01

2024-07-01 20:11:27 | ヨーロッパ

①極右が最多得票、過半数迫る 与党大敗へ―仏総選挙・第1回投票
2024年07月01日08時43分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024070100066&g=int
②仏下院議会選、極右が首位 与党連合は3位=出口調査
By Juliette Jabkhiro、 Layli Foroudi 2024年7月
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/4CN3JHL7URKSLFSUQPKU4M5TZE-2024-06-30/


①時事通信の記事
第1回投票の予想得票率と獲得議席予想
極右が33~34% 230~300(改選前約90)
左派野党連合が28~29% 120~200(同約150)
与党21~22% 60~125(同250)

事前のアンケート通りの投票結果です。
欧州議会選で大敗したマクロン氏は、解散総選挙に打って出ましたが、その心は不明です。
ある意味、潔いとも言えます。
解散しなくても求心力を失ったマクロン氏は、今後議会運営には苦労することは分かり切っています。
すっきり新内閣が形成されて新内閣に政治運営の多くを任せる方が、理にかなっていることは確かです。

②の記事
『第1回投票で過半数を獲得する候補者がいない選挙区では、上位2人に加え、有権者の12.5%の票を獲得した候補者も決選投票に進む。
・・・・・
第1回投票の投票率の高さを踏まえると、決選投票で3勢力が対決する選挙区は記録的な数になる可能性が高く、専門家によるとRNに有利に働く見通し。
・・・・・
中道左派と極左のリーダーは3位となった候補者に撤退を求めた。』

議席数に大きな幅があるのは、今後2位と3位の候補者で
調整がある可能性があるためです。
普通は3位が辞退して2位の候補に投票を呼びかけると言うことだろうと思います。
候補者調整が上手くいけば、左派野党連合と与党連合が議席数を、やや増やすと思われます。

これまでは、中道右派と中道左派の政党が組んでRNを政権から遠ざけてきたと言うことですが、国会内の数合わせと選挙は違うと思います。

どちらにしても極右国民連合(RN)が過半数には届かなくても、かなりの議席を持つ第1党になるのは確実な情勢です。

国内基盤の弱体化は、EU政府内におけるフランスの発言力を大きく低下させると思います。EU政府の政策も、これまでと同じにはならないと思います。

また、イギリスの総選挙でも政権与党の歴史的大敗が予想されています。

NATOも意思決定が変化せざるを得ないでしょう。

少なくとも今後、EU政府内で発言力が大きくなるのはEU議会選で議席を増やしたドイツ・キリスト教民主同盟のグループとイタリアのメローニ首相の率いるグループです。
EUとNATOに政策の変化があるかどうか・注目したいと思います。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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