天台寺門修験

修験道の教義は如何に

修験第九号 通俗修験問答① - とそうの二文字について -

2011年05月15日 12時37分53秒 | 修験問答

通俗修験問答   - 抖擻(とそう)の二文字について -  藤井大瞋

 

▼問・・・修験道では入峰抖擻(にゅうぶとそう)とか、抖擻修行とか云って抖擻といふことを大層(たいそう)やかましくいふようですが、一體抖擻とはどういふ意味のことですか。

▼答・・・なるほど、抖擻の二字は平素(へいそ)あまり見なれない文字ですので、そうしたお尋ねは無理からぬことですが、抖擻とは抖も擻も共に『はらひのぞく』と云つたような意味の文字で、要するにお互いの心の鏡をくもらすところの煩悩(ぼんのう)――悪魔をはらひのぞいて、汚れた心を美しくはらひ浄(きよ)めることだと思って差支ないでせう。


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