天台寺門修験

修験道の教義は如何に

修験第百十二号 新編寺門天台宗学読本(2) ―第一編 ―

2014年08月08日 08時14分27秒 | 新編寺門天台宗学読本

 

故 直林敬煩 監修

  吉田光俊   編

 第二章 宗学の組織

 第一節 圓三学

 宗学の組織

 宗学(しゆがく)の組織とは佛教の目的である「転迷開悟(てんめいかいご)即ち成佛(ぜうぶつ)の理想に到達するに必要な、知識(哲学)と実践(宗教)と宗教生活の方法(倫理)との相互関係(さうごくわんけい)の次第秩序(しだいちつじよ)を意味するものであります。佛教が佛(覚者(かくしや))と法(達磨(だるま))の合成を語義(ごぎ)とするならば、宗学ー宗門(しゆうもん)の教学ーはこの上に開祖(かいそ)の佛教に対する批判(教判(けうはん))と独特の哲学が加へられたものと見なければならぬ。いま曩祖立教(のうそりつけう)の本旨(ほんし)に則(のつと)つて、宗学全般(しゆうがくぜんぱん)の組織を眺(なが)めることにする。この宗学を組織する根本(こんぽん)の体系(たいけい)が必要であつてそれは即(すなは)ち圓三学(えんさんがく)である。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿