天台寺門修験

修験道の教義は如何に

修験第百十三号 新編寺門天台宗学読本(3) ―第一編 ―

2015年05月26日 15時13分10秒 | 新編寺門天台宗学読本

  故 直林敬煩 監修

  吉田光俊   編

 第二章 宗学の組織

 第三節 五箇法門と三道

 禅(ぜん)

 禅(ぜん)は禅那(ぜんな)の略で、思惟修(しゆゐしゆ)または静慮(ぜうりよ)の意味であります。即(すなは)ち実践(じつせん)を遊離(いうり)した概念的(がいねんてき)な文字言語等(もんじげんごとう)に偏依(へんい)せず座禅観法(ざぜんかんぽう)により端的(たんてき)に見性成佛(けんせうぜうぶつ)して、涅槃妙心(ねはんめうしん)なる天眞独朗(てんしんどくらう)の境(けう)を悟(さと)る法門(ほうもん)であります。禅(ぜん)は別に教相(けうそう)を立(りつ)する必要を認めないのであるが、その本義(ほんぎ)とするところは是心是佛(ぜしんぜぶつ)を宗要(しうよう)として無所得空(むしよとくぐう)に立脚(りつきやく)してゐる。


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