近畿一円と長崎県に拠点を持つ民族系信用組合の近畿産業信用組合(大阪市天王寺区)は、8月4日に舞鶴支店と洛北支店(京都市上京区)を廃止し、京都支店に統合することを発表しました。旧舞鶴支店には常駐職員を配置する予定。
また7月7日には佐世保支店(長崎県佐世保市)と諫早支店(同県諫早市)を廃止し、長崎支店に統合。8月25日には今里支店(大阪市東成区)を廃止し、生野支店に統合することも同時に発表しました。
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北近畿の中心都市である舞鶴市は、金融激戦区であり、京都銀行を筆頭に、国民生活金融公庫や京都北都信用金庫、近畿労働金庫に福邦銀行。また福井銀行や近畿産業信用組合同様、民族系信組にあたる京滋信用組合が支店を有しており、熾烈な競争を繰り広げています。
現在、金融商品取引法の改正により投資信託や国債の販売高が落ちる中、舞鶴地区で圧倒的なシェアを誇る京都銀行を北都信金や労金が猛追している状況のようで、そこに近畿産業信組がついていけなかったという事でしょうか。
旧東舞鶴信金や旧舞鶴信金など府北部5信金の合併以後、支店の統廃合が進み、不便になった地域が多いだけに、今回の店舗廃止は更なる「銀行離れ」につながらないか心配されます。
店舗統廃合のお知らせ (近畿産業信用組合)