福井新聞(6月8日付)より
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若狭新線実現へ連携 滋賀で期成同盟会総会
琵琶湖若狭湾快速鉄道建設促進期成同盟会の総会が7日、滋賀県高島市今津町のホテルで開かれた。嶺南と滋賀県の沿線市町の首長や県関係者、県議、住民ら約650人が出席し、計画実現に向けて一層連携を深めていくことを確認した。
昨年12月、高島市に民間の建設促進協議会が発足したのを受け、同市での開催が決まった。市町村合併後に滋賀県側で開かれるのは初めて。先月末に発足した「若狭町住民の会」のメンバーも多数参加した。
期成同盟会会長の村上利夫・小浜市長が「滋賀と若狭は歴史的にも深いつながりを持つ。今後のお互いの発展のためにも鉄道建設は必要」とあいさつ。海東英和・高島市長は「市内でも住民機運が高まりだしている。建設実現に向け努力していきたい」と決意を述べた。
本年度事業として、嶺南地域と高島市の諸団体が県域を越えた連携を高め、広域的な啓発活動を行っていくことや、建設財源の確保に向け法律の活用など具体的検討を行うことを決めた。また「実現のため住民、市町、関係団体が全力を挙げて取り組み、滋賀、福井両県に本格協議を強く要望する」などとする総会決議を採択した。
鉄道問題に詳しい慶応大大学院講師の鬼頭誠さんが「豊かな環境と生活の創造を目指して」と題し講演した。
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「若狭百年の悲願」といわれる琵琶湖若狭湾快速鉄道。
関西地方と深い交流がある若狭地方ですが、現在、舞鶴経由にしても敦賀経由にしても京阪神への時間的制約は大きく、観光客の低迷や企業誘致の苦戦が続いています。
当新線が建設されれば、若狭地方に大きな貢献が期待できるのですが、問題は採算性でしょう。沿線人口が減少する中、どれだけの利用者が期待できるのか、大阪・京都方面への直通運転により潜在利用がどのくらいあるのか調査・研究する必要性があると思われます。
個人的には建設促進に向けて頑張ってほしいところです。