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経済対策、教育・福祉に積極配分 舞鶴市の新年度予算案

2009-02-25 | 舞鶴市

京都新聞(2月24日付)

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経済対策、教育・福祉に積極配分 舞鶴市の新年度当初予算案

舞鶴市が23日発表した新年度当初予算案は、一般、特別会計ともに減額となった。市税収入の大幅な減少が見込まれ、厳しい予算編成となったが「引き締めを行いつつ、必要分野に積極配分した」とし、経済分野や、人口減に歯止めをかけるための教育・福祉分野など将来につなげる5つの柱に配分した。

経済対策では、中小企業融資制度を拡充(計3億9,600万円)し、企業の資金繰りを支援する。市独自で最大で2年間、300万円の無利子枠も設けた。開業資金の借り入れ額の3%を交付する「創業おうえん奨励金」も始める。

歳出の約4割を民生費と教育費が占めた。子育て環境の充実を目指し、白糸中校舎増改築に1億4,100万円。府北部で初めて、小中学校の普通教室へのエアコン設置に取り組む(1,200万円)。体育施設整備は1億4,000万円で、舞鶴球場のスコアボードの電子化改修などを行う。

定住促進策としては、被害の深刻なサルなど有害鳥獣の被害防止に計1,700万円で狩猟免許の取得補助など。水道事業の市民サービス向上のため、簡易水道の上水道への統合、負担金の軽減を図る。まちづくり関連では、西地区の核として、施設リニューアルなど舞鶴公園の整備に1億7,000万円。東地区の赤れんが倉庫を生かす赤れんがパーク整備事業には、周辺景観の整備費として引き続き1億200万円を計上した。

2010年の和田埠頭(ふとう)供用開始を控え、ポートセールス充実のために舞鶴港振興会費を約1,000万円増額する。

大型事業の縮小で、普通建設事業費は8.6%の減額。一般、特別会計の来年度末の市債残高合計は、前年度比1億5,700万円減の711億1,800万円を見込む。

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