京都新聞(10月15日付)
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舞鶴港の先行きに影 トステム綾部工場閉鎖 関連貨物、中国航路の4割
住宅設備メーカーのトステム(本社:東京都)が発表した綾部工場(綾部市)の閉鎖方針は、同社を主要顧客とする舞鶴港(舞鶴市)の先行きにも影を落している。
港関係者によると、舞鶴港の中国航路で取り扱う貨物のうち約4割がトステム関連だったと見られている。
京都府や舞鶴市などで構成する京都舞鶴港振興会の入江一郎専務理事は「良くないニュースであることは事実」と肩を落とし、「地元が工場の存続をお願いしている以上、現時点では何も言えない」と言葉少なに話した。
舞鶴市産業振興部の堤茂次長は「工場が閉鎖されたとしても、トステムには引き続き利用の継続をお願いしていく」と話す。来春の供給開始に向け建設中の舞鶴国際埠頭の利用も期待されていただけに、「今後は幅広く営業活動を続けていく」(堤次長)としている。
京都府の山田啓二知事は14日の記者会見で「トステムは舞鶴港をよく使っていただけに痛手であることは事実。地域の影響が大きくならないよう、舞鶴市などと力を合わせたい」としている。
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舞鶴港の中国航路は2007年の航路開設以降、京都府北部や若狭西部の企業誘致が促進されるなど、地域になくてはならない極めて重要な航路であり、同航路維持は至上命題といえます。
トステムは大連に大きな事業所を有しており、この輸入港としての舞鶴港の活用に期待したいですが…。ひたすらお願いしていくしかないようです。