木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

10月11日 消えた「議会からのお知らせ」

2007年10月11日 | 木祖村議会と議員
 議会報は議会の広報誌である。

 その議会報の余白に、今回掲載する予定だったページがある。他市町村の議会ホームページや広報誌でも過去に幾度となく掲載された「議員の禁止行為」に関する文章だ。

 きっかけは、村内のある地区での行事で慣例的に議員が寄付を求められ、従来の一部議員がそれに応じていたという事実による。

 最初その話を他の議員から打ち明けられた時、自分は公職選挙法で禁じられている以上、絶対にやらないと明言した。もう一人の新人議員からも、地域の行事の責任者に正式に(昔の議員がやっていた)寄付はしないと申し入れたので、是非議会報にも掲載してくれと言われた。
 議会事務局もこれには賛同し、議会報委員会も掲載する方向で進んでいた。一応、正副議長にも文面を見てもらおうという事になり連絡したところ、議長はすぐさま編集現場にやってきて賛成してくれた。
 ところが翌日、「今回は掲載しないでくれ」と180度態度を変えてしまった。狐につままれた気分である。

 古くからの慣習と法律の間で様々な事情があり、過去の議員に対する批判と受け止められることを避けたのであろうか。できればあまり目立つことはやりたくないという心理が働いたようである。ある議員は「自分達の地区ではそのような事は行なわれていないので、いまさら薮蛇になるようなことをしなくても・・・」との事。

 木祖村に選挙区はないが、現実は地元の区長制度が色濃く、一部の議員は自治会長から選出されてきた経緯がある。地元優先じゃないと地元の代表じゃないという考え方は否定しないが、そのために地縁血縁優先の偏ったやり方になっては村会議員の存在意義はなくなってしまう。村会議員である以上、村全域に視野を広げ何が問題になっているかを考えるべきであろう。
 ある地区からは「議会改革」を叫んで議員になった人もいるだけに、過去の悪しき因習すら改善できないのは大いに遺憾だ。

 こうして今回の「議会からのお知らせ」は、まぼろしのページとなったのである。



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