きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

竹小舞、完全終了!

2012年11月23日 | 町田か邸
子どもたちのラグビーの試合、
およびグランドスタッフとしての務めを終えて、
夕暮れ時に町田か邸に駆けつけました、

すると建主さんと、
建主さんのお父さんと、
イトコのTくんが、

あと残りわずかとなった
竹小舞かきを行っていました。

実は昨日から左官屋さんが入る予定で、
残りは左官屋さんにお任せしよう、
ということになっていたのですが、

昨日、作業が9割9分まで行った様子を見て、
「ここまで来たら、最後までやっちゃいなよ」という、
左官屋さんのありがたいお言葉。

お言葉に甘えまして、
建主さんたちは今日、
延長戦、というわけです。

残りは難しい三角形の部分。

しかし先日私が作った見本を見て、
相変わらず丁寧に
仕事を進めていました。

そして最後残ったのは、
横に這いつくばりながらでなければできない、
三角形の部分。

建主のお父さん、
屋根の部分に架かっている
金属製の冷たい足場に横たわっての作業、
おつかれさまでした!

お父さん、
どおりでうまいな、と思ったら、
子どもの頃手伝ったことが
あるそうですね。

60年ぶりくらいになるのでしょうか。

しかしこうして何十年たっても、
業が伝わるというのは、いいですね!

というわけで
この難関の壁が終わって
竹小舞は完全終了!

私も這いつくばりながら、
「終わった~!」と絶叫。

這いつくばって手足が痺れていた
ということもありますが(笑)、

足腰立たないほど、
気が抜けてしまいました。

この達成感!
たまりませんね。

建主さん施工は、
私も段取りがたいへんになるけど、
これだからやめられませぬ。

そして忘れてはならぬのは、
お手伝いいただいた
延べ50名を越す人たち。

作業を終えた壁の
一つ一つを眺めると、
その人たちの
後ろ姿を思い出します。

参加された皆さん、
本当にありがとうございました!







最後の難関の
這いつくばって仕事した
三角形の壁。







竹小舞の影は、
苦労の跡。

眺めていて
感激もひとしおです。

楠とクス

2012年11月23日 | 目黒か邸
雨の降りしきる今日の朝、
子どもたちのラグビーの試合の前に
目黒か邸に立ち寄りました。

お住まいになってから約7年、
(もう7年か…)

久しぶりにお住まいの様子を拝見しましたが、
丁寧に暮らされている様子がうかがえて、
とてもうれしかったです。

例えば階段板で使ったクスノキは、
あの独特の爽やかな香りをいまだ放ちつつ、
とてもいい感じの色艶になっていました。

そして年月の流れの証拠に、
西側の庭先を見ると、
竣工後は幼い苗木だった木々たちが、
最初からそこに植わっていたかのように、
立派に生長していました。

とくに楠の生長の速さには、
驚かされます。

この家は、
独立して初めていただいた仕事。

これまで手がけてきた家は、
もちろん全部大好きですが、
初めて、はここ唯一つ、
やはり特別な思いがあります。

この家を原点に、
この深まるクスの板と、
生長する楠のように、

私も深まり、成長できるよう、
精進していきたいと思います。