きらくなたてものや

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硝子から格子へ

2011年01月20日 | 今日のできごと
我が家のバルコニーの手摺に、
一部乳白色の硝子が
嵌め込まれていたのですが、

そこは何せ二十代の頃、
木の知識も少なく、
走りながら物事を進めていた時代に
作った家ですから、

雨風当たる場所、
しかも重い硝子を受ける枠に
何とアカマツを
使ってしまっておりまして、

住み始めてから十年経った今、
見事に硝子の下枠が
傷んでしまいました。

応急処置で
延命することは可能でしたが、
大工の手が空いた狭間を利用して
交換することに。

ついでに、
夏に涼しい風がやってくる
方角の面については、
硝子ではなく格子を
嵌め直すことにしました。

こうした場合、
新たな木を
使わざるをえないのですが、
そうするとそこだけ
浮いた感じになるので、
柿渋コートの古代色を塗装。

仕上がってみると、
不覚にも十年前も
こうしておけばよかったのに、
と思うほど、
格子が家に馴染んでいると
思いました。

当時は硝子のほうがいい、と考えて
入れたと思うんですけどね。

やはり歳とともに、
少しずつデザインの感性が
変化しているのかもしれません。

新たに嵌め込まれた
格子を眺めながら、
十年前と変わらない自分、
十年前と変わった自分を
思いました。