きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

原始の記憶が蘇る

2006年03月11日 | 今日のできごと
「雑木林でガーデニング!」のイベントにて作られた椅子の一つ。
そのうえに乗っているのは、木のパズル。
そのパズルで子どもたちが喜んで遊んでいた。

雑木林の木を使って工作する技術は、気の赴くままに、思いついたままに工夫して作ることができる。
形状も、割いた形なり、削った形なりで、結論は神のみぞ知る世界に近い。
(プロになれば違うんでしょうけれども)

そして、青空の下、森の中で作業するという状況が、私たちの原始の体験と記憶が蘇り、「人間」の「人間」たる確証を得るような、そんな気がした。

お手軽に椅子を作る

2006年03月11日 | 今日のできごと
「雑木林でガーデニング!」では、ほとんど皆さん、野外で使う用の椅子を作っていた。
見本がそうだったからかな?

何しろ簡単だ。
作ろうと思えば15分程度で作れる。
木を板状にして、その裏に3点穴を空け、その穴に入るように削った足を差し込んで叩き込めば完成!!
その手軽さがいい。
またその粗野さがかえってカッコよかったりする。

削り馬を使っている様子

2006年03月11日 | 今日のできごと
「シェービングホース」を使って削る様子。
使用者が手にしているのは、「ドローナイフ」。
両手に持って、手前に引いて木を削る。
ちょっとした「カンナ」がわりだ。
自分に向かって削るなんて危ない、と思うかもしれないが、両手で持って削っているかぎりは、よっぽど肩の関節の柔らかい人でないかぎり、まず自分の胴体には到達しない。
試しに何か棒を両手で持って自分の胸のほうに近づけてみるとよい。
胸に棒をつけようとするには、けっこうな努力がいるはずだ。

さて、これで削っていると楽しくて、つい自分の世界に入ってしまう。
目的もなく、ひたすら削っているだけでも楽しいのだ。
あるいは「おのれ~」とか言いながら削れば、ストレス解消にいいかも。

削り馬

2006年03月11日 | 今日のできごと
写真の道具は「シェービングホース」というそうだ。
いわゆる「万力」の役目をする。
これで木を固定して木を削る。
足の動きで木を固定したり緩めたりするので、木の固定がラクラクできる。
作業性がいいのだ。

この道具は伝統的な英国の技術らしいが、昔の英国の山の人たちはこうした道具すらまず山の中で作り、そしてその道具を使って現地で椅子などの家具を作ったそうだ。
この技術があれば、一生山の中で暮らしていける。

う~ん、うらやましいというか見習いたい技術だ。

半世紀ぶりに涙する

2006年03月11日 | 今日のできごと
この写真のおじさん、ひたすらナタで木を割き続ける。
「精が出ますね」と言うと、
「こうして木を割くの、50年ぶりだよ。懐かしくてうれしくって、涙が出てくるよ。昔はこうして薪を作ったもんだ。」といいながら、何に使うでもなく、うれしそうにひたすら木を割き続けていた。

うれしいではないですか。

この方以外でも、年配の方がとても張り切って、楽しんで作業したり、道具の使い方を教えていたりしていたのが印象的だった。

森林を元気にする人たち

2006年03月11日 | 今日のできごと
今日の「雑木林でガーデニング!」では、いろいろな方にご協力いただいた。
その中の一つは神奈川県森林組合連合会の方々だ。

朝から雑木林のコナラやクヌギを伐り、さらには隣接するスギ林の間伐を行ってくれた。
イベント中も伐採の見本を見せてくれたり、また参加者の要望に応えて、木をチェーンソーで切ってくれたりした。
私もお願いして、鍋敷き用に木を薄く輪切りにしてもらった。

存在は地味だったかもしれないが、森林のプロとして「縁の下の力持ち」的な大車輪の活躍でした。
ありがとうございます。

こうした取り組みの一つ一つが、最初は小さなできごとかもしれないけれど、参加者の人たちが森林や里山への関心を高め、結果的に森林や里山が再生されればと思っています。

I出さん、T谷さん、またやりましょう!
もしかして、今日は休日出勤でした?

生木も使いよう

2006年03月11日 | 今日のできごと
今日、神奈川県大井町にて「雑木林でガーデニング」というイベントが開催された。
雑木林に生えるコナラやクヌギなどを伐って、その場でガーデニングに使える道具などを作ってみよう、という企画だ。
その場で伐ってその場で使うのだから、もちろん生木だ。
生木を使うなんて、今の木造建築の目で見れば常識から外れたことであるが、実際作業をしてみると加工性はいいし、また粗野な仕上がりでよければ生木も十分使えるということが分かった。
そもそも、目の前にある材料で、即席で考え、その場で作れる、というのがいい。
野の中で暮らしていくすばらしい技術と知恵ともいえる。

さてこのイベントの講師役の1人は、クレアホームアンドガーデンの山崎氏。
写真でハンマーを振り上げている人だ。
伐った木をクサビとハンマーで、細く割いている作業である。
この人がこの雑木をその場で使う技術を皆に教えてくれた。

http://www.ruralcottage.net/clare-shop/index.htm

http://www.tamatebako-net.ne.jp/shop/shop0506.html

とても気持ちよく楽しい作業なので、この企画、いろんなところでやってみよう!と思う。
そしてこの作業が里山の再生につながるのだから、なおうれしいではないか。