きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

光と影

2005年12月03日 | 目黒か邸
日本の空間の特徴というべきか。
光と影の世界。

伝統的な木組みの特徴は、家の中にいろいろな影ができる。
それは、
渡りあごであったり、
チリ(土壁に対して柱が少し出ている、あの部分)であったり、
格子を透過する光と影だったり、
紙から漏れる柔らかい光だったり。

太陽光線や照明といった光の当たり方で、いろいろな表情を楽しむことができる。
一つの壁面、空間でも、味わい方は様々なのだ。
照明計画は、むしろ簡素に計画することが多いのだけど、よくハッとさせられるような空間に出会うことがある。

空間があまりはっきりと区切られないのも、その理由かもしれない。

クスノキの階段

2005年12月03日 | 目黒か邸
K邸に着いて玄関の扉を開けると、清涼な香りがする。
クスノキの香りだ。
クスノキは樟脳の材料。
樟脳は防虫効果がある。
ちょうど階段下が収納になっているので、自然の防虫剤。

香りに比べ、クスノキの表情は意外にもおとなしい。