映画チラシ:「暗黒街のふたり」・表面。 “ドロン、ギャバン最後の顔合せか!フランスはモンペリエ、闇に細い閃光を放って砕け散るドロン悲痛な青春!”ジャン・ギャバンに尽きますなあ。アラン・ドロンとは三度目の共演でこれが最後となりやしたなあ。 pic.twitter.com/MrAPGLYg
映画チラシ:「暗黒街のふたり」・裏面。 “指のすきまから こぼれ落ちてしまう つかもうとすると 抱きしめようとすると ……“しあわせが”……”「どん底」「望郷ペペルモコ」ああジャン・ギャバン。老いてますます味わい深まり、涙ものでした。 pic.twitter.com/y0KyZBsS
ツイ小説#130『ナンパ』行き交う女を片っ端からナンパしたがオカマばかりで全てキャンセルしメゲズに続けると婆ばかりで又キャンセルし気合で続けると幼女ばかりで又々キャンセルしフラフラ海に出ると水も滴る若い美女ばかりひっかかり訊くと皆難波した豪華船の幽霊だったが構わずヤリまくった♪
ツ小説#131『日本懐胎』尖閣が占拠された“あ~ん♪”沖縄に核弾頭が落ちた“ああん♪”原発54基と各都道府県の基地にミサイル五百発が一斉着弾した“あん♪でもそこ違うの”人民解放軍が国会を占拠し議員全員殺した“そこ!そこよ!”あっぱれ!日本人は最後まで冷静で日本が悪いと言い続けた。
ツ小説#132『蜻蛉立A』鹿児島吹上浜で蜻蛉を捕えようと指を回して追う内に私が目を回し昏倒した。気付くと不気味な赤紫の夕間暮れで砂丘を抜け旅館に帰り卓を挟み金木君と対座した。金木君が蜻蛉になってたので其を言うと「なに姿見をご覧」と言われ見ると姿見に映る私は蜻蛉で金木君は人だった。
ツ小説#133『蜻蛉立B』鹿児島吹上浜で蜻蛉を捕えようと指を回して追う内に私が目を回し昏倒した。気付くと不気味な赤紫の夕間暮れで砂丘を抜け旅館に帰り卓を挟み金木君と対座しフト姿見が目に入り映る両人が蜻蛉だと気づき顔合わせるとやはり蜻蛉で再び姿見を覗くと二人共姿見の中では人だった。
ツ小説#134『蜻蛉立C』鹿児島吹上浜で蜻蛉を捕えようと指を回して追う内に私が目を回し昏倒した。気付くと不気味な赤紫の夕間暮れで砂丘を抜け旅館に帰り卓を挟み金木君と対座し、ふと床の間の姿見に映る両人が蜻蛉だと気づき、ギョッとして顔見合わせお互い指をくるくるやると二人とも昏倒した。
【蜻蛉立:夜霧町篇1】二千十一年三月十一日。私が午前零時に代々木公園を通り抜けるために歩いていると、街灯によってぼんやりと照らされた青緑色の霧の中に奇妙な風景を見た。そこにいるのは大勢の痩せ細った子供たちだった。彼らは皆、霧の彼方に滲んで映る月を仰ぎ見ていた。
【蜻蛉立:夜霧町篇2】そして、虫のざわめきのようにボソボソと細い声をそれぞれ、発していた。その声は会話と言う目的で発せられたものではないようだった。ひとり言の集合のようである。樹木が春の微風にユサユサ揺れている。ベンチにはカップルがちらほら見える。
【蜻蛉立:夜霧町篇3】こんな真夜中に子供たちは何をしているのだろう。どこか非現実的な情景だ。私はどんどん歩いて子供たちが集まっている広場から約30mくらい離れている脇の道を通り過ぎてゆく。その時もっとも暗い私の右手の林の奥の方から何かを圧縮するような“プシューッ”という音が聞えた
【蜻蛉立:夜霧町篇4】すると子供たちは、揃って一斉に両手を月に向かって高く上げた。私は立ち止まり、しばらく、ジッとしていた。子供たちは、声を発するのをやめ、両手を上げたまま、じっとし続けている。林の奥の暗闇からは、その後、何の音も聞こえてこない。
【蜻蛉立:夜霧町篇5】私は、子供たちが集まっている広場に行って、何をしているのか聞いてみようかと思った。その時、突然、子供たちは月に向けて高く上げていた両手の人差し指を、 くるくる くるくる 一斉に回し始めた。くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるく