第28章 キーホーは黙って音楽室五号の板戸を開けて廊下に出て行きました。 自動人形になった気分です。
バイオ・プロレスラーみたいなサラリーマンに、切符切りに、りょう子さんに、ペロペロキャンディの少女に、小説家に、奇型的美男子に、透明な少女に、処女を失ったおばあさんに、カラス女の夜子に、行李を背負った税理士に、車掌さんに、蟹に喰われたもう一人のキーホーに、復元されないはずだった用務員のおじさんに、地球儀を肩に乗せた音楽教師に、男と女に、笑い仮面に、市長さんに、ギャッヴィに、旅人に、旅の娘に、バカの患者に、僕に、優しいネズミに、LOGOSに、あごらほぉびあの人たちに、ウルフに、美男美女に、ショパンを弾く天使の少女に、エキストラに・・・その他たくさん。
どのくらいたったでしょうか、外でウグイスが鳴いていました。 校舎の裏で子供が変質者に殺されていました。
波がたったようでした。
歩く足が、なんだかプカリプカリと浮きあがっていくようです。
KIPPLE |
最新の画像[もっと見る]
- 机上花火 拾 3年前
- 机上花火 表紙 3年前
- 音楽室5号 第12.3章 3年前
- 音楽室5号 第12.2章 3年前
- 音楽室5号 第12.1章 3年前
- 音楽室5号 序章 3年前
- あこがれのピンク色の女 3年前
- あこがれのピンク色の女 3年前
- シャル・ウイ・ダンス? 3年前
- シャル・ウイ・ダンス? 3年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます