元祖・東京きっぷる堂 (gooブログ版)

あっしは、kippleってぇケチな野郎っす! 基本、自作小説と、Twitterまとめ投稿っす!

4月8日(火)のつぶやき

2014-04-09 00:58:38 | たわ言

【或る着物生活者の一生】
昨日は朝は冬、昼は初夏の様でござった。紬風黒のアンサンブルに丸組みのぼんぼん羽織紐など付けとるとまるで正月の様な気分になるのぅ。
して午前中は黒アンサンブルのまま資金繰り等用事を済ませ、午後は暑いので一度戻り雨模様の長着に着替えた。
して午後は着流しで。


【或る着物生活者の一生】
午後、春物の帽子が欲しくて彷徨った。
何か所か南蛮西洋服屋・ディスカウントショップ・帽子専門店をぶらぶらお気楽に覗いておると若い男の店員にそれぞれ別の店で二度、話しかけられた。要するに別々の店で二名の別の青年に話しかけられたのでござる。


【或る着物生活者の一生】
店員に話しかけられる事自体は別に珍しい事でも何でもありゃせんが、面白かったのは其の内容でござる。
店内の品物について「どうぞ被ってみて下さい」「こんなのどうでしょう」「お似合いです」とかではなく、ワシが珍奇着物怪人である事に触れてきたのであ~る!


【或る着物生活者の一生】
今まで男の店員(しかも若者)が珍奇着物怪人であるワシに接する時はだいたい怪訝そうな顔をするか、「いらっしゃいませ・ありがとうございました」等おしきせ笑顔のマニュアル客対応くれぇしかしなかったもんだ。
ところが昨日は太陽が眩しかったせいか頭に春が来たせいか


【或る着物生活者の一生】
「いつもお見かけしています!ずぅっと雰囲気のある方だと思っておりました」「すいません、あんまりいいもんで~」等々とワシが去った後も商品を持って追っかけてくる程で。
まあそもそもワシは天本英夫に継ぐ怪人(天本さんの足元にも及ばんが)を身の程も心得ず不遜にも


【或る着物生活者の一生】
え~と何だっけ?そうそうあの偉大なる天本さんとは比較にもなりゃせんが珍奇着物怪人としてはそこそこ有名であるからにして、だいたい商店街の連中はワシに見覚え位はあるものなのじゃが。
それでも若い男の店員がワシの着物に言及してくる(しかも自分の言葉で感じよく)


【或る着物生活者の一生】
…事は滅多に無いのに昨日は二回。
しかしワシが着物を着てると言う事が良く分かっておらぬ様じゃ。着物と言う言葉は知っておるとは思うがワシが着ておるのが何なのかがよく分からぬらしく、そういうのは何処で売ってる?とか、いつも浴衣ですねとか、これが着物であると…


【或る着物生活者の一生】
…着物が着物であると言う事を分かっておらぬ様じゃ。着物など映画やドラマやアニメの中の世界のもんで今まで着物というものが日本人の精神の結晶である衣服だなどと考えた事も無いのでござろう。
しかしだ、そんな若者が興味を持った事は喜ばしい事であるぞなもし~!


【或る着物生活者の一生】
今まで若い男が珍奇着物男のワシに向かって発する言葉といえば、まず「キチガイ」「ば~か!かっこつけてんじゃねぇ!」の類しか無かった訳で、それに比べれば大進歩じゃ!ワシは若者に大いに期待したくなってきたわい。
例え着物を超ド派手なぶっ飛んだ斬新な服と思おうと


【或る着物生活者の一生】
生ではお目にかかった事も無い前衛的な殆ど寺山修司の世界に出てくる異様な衣装の様に思おうと、これがつい数十年前までは殆どの日本人が一般的に着ていた日本の服なのだと気づく時がくるかも知れぬ。
近代西洋服などとは全く比較にもならぬ格の違う究極の衣服であるとのぅ


【或る着物生活者の一生】
くっくっく。何かが変わりつつあるのかも知れぬのぅ。
復古!復古!復古!日本復古!常に本当の革新は復古にあり!着物、復古!西洋との折衷で言えば大正時代が最高や!
けっ!今どき洋服なんて着てる野暮天なんかいるのかよ!なぁんて時代が来たら最高なんだがなぁ!


【或る着物生活者の一生】 今日も今日とて着物写真日記パシャ!んま、まだ寒いが春の感じを鮫小紋と霰の矢羽柄の紺紫長着で出してみたス。 何チューか五連発の旦那がオツムに浮かび… てか面倒くさくなってきやがったぁ!てか飽きた。又気が向いたら pic.twitter.com/kB9Pmzs62T