ようこそRAIN PEOPLES！超バラバラ妄想小説『雨族』の世界へ！ ｓｉｎｃｅ1970年代
「雨族」
断片-311－ 悲しみの雨よ降れ
あったまの てっぺんから シュゥシュゥと ゆげが出て
おそらに のぼって 僕 とけてく シュゥゥシュゥシュゥシュゥ のぼって のぼって
悲しみの 雨となって ふりそそげ 悲しい 悲しい 雨が ふる
真っ暗な青のなか さびしい 悲しみの雨が ふる
みんな悲しみの雨を浴びて、じゃぶじゃぶの悲しみで びちょびちょに ぬれちまえっ
どんどん じゃぶじゃぶ どんどん ざぶざぶ 悲しみの雨よ ふれ
悲しみの雨よ 降れ とどまることなく ふりそそげ
世界を 悲しみ色で 塗りつぶせ
人間なんて 生まれて 生きて それだけで かなしいんだ
どんな生まれ方だろう どんな生き方だろう と 悲しいんだ
だから もっと悲しみを 感じちまえ 忘れてる 人も 涙に ぬれろ
自分たちの影が、自分たちの雨で、びっちゃびちゃになってらぁ
みんな あらかじめ ひとりぼっちで 底抜けに 悲しいんだから
だから、仲良くしようぜぇ！ 仲良くしようぜぇ！ 仲良くしようぜぇ！
なかよくしようぜぇ！ なかよくしようぜぇ！ なかよくしようぜぇ！
なかよくしよーぜぇー！ なかよくしよーぜー！
なかよくしようぜ！ なかよくしようぜ！ なかよくしようぜぇぇぇっ！ なかよくしよーぜ！ なかよくしよぅぜぇぇぇぇええっ～！ なかよくしようぜぇ～！
しかし、仲良くした人間たちも、仲良くしなかった人間たちも、悲しみの雨に溶かされて、びちょびちょ液体人間と化し、地面に吸い込まれていったぁぁああああっ！
全人類は、びちょびちょ液体人間として地中深くで地球の養分となり、人間以外の生きとし生ける全ての生命に貢献し、その悲しみの歴史を終えた。
断片-311 終
Ｔhis novel was written ｂｙ ｋｉｐｐｌｅ
（これは小説なり。フィクションなり。妄想なり。）
「雨族」は、自分が１０代の頃から、何となく妄想してた超バラバラ妄想小説です。ストーリーは特にありません。（ある時もある）時系列も連続してません。（してる時もある）